塗料・塗膜における耐候性技術の基礎と劣化・欠陥の評価・分析

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本セミナーでは、塗料・塗膜における変色、クラック、強度低下、密着性不良などを引き起こす劣化現象や不具合の原因について解説いたします。
また、屋外暴露や促進試験の現状と課題、塗料・塗膜・コーティング膜におけるトラブルを評価・分析するためのノウハウについて詳解いたします。

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プログラム

材料 (特に、塗料・塗膜) における耐候性技術に関して基礎から概説し、従来と新しい促進試験法の問題点、長期寿命予測が難しい現状を、その評価法とともに考えます。また、劣化や欠陥状況を分析するために注意すべき点など、分析手法を含めて解説します。

  1. 耐候性技術の基礎
    • 耐候性技術者の知りたいことの3点
      • 基礎知識の共有化
      • 暴露試験と促進試験 (促進性と相関性) 、長期予測
      • 商品 (塗料) の高耐候性手段
      1. 基礎知識の共有化
        1. 劣化現象 不具合の把握
          • 外観の劣化 (変色、クラックなど)
          • 弾性の劣化 (軟化、硬化)
          • 物性の劣化 (強度低下、電気特性の低下)
          • 接着性の劣化 (界面剥離)
        2. 劣化要因 因子の特定 (主因:光、熱、、水、酸素 副因:海塩、煤煙、酸性雨など)
          • 光劣化 光量子エネルギーと結合エネルギー、自動酸化機構
          • 熱劣化 劣化メカニズム (ノリッシュⅠ型、ノリッシュⅡ型)
          • 水劣化 水分の浸透と放散、体積膨張、加水分解
      2. 暴露試験と促進試験 (促進性と相関性) 、長期予測
        1. 促進試験
          • 屋外暴露 (標準試験地、架台角度など)
          • 屋外促進試験 (EMMAQUA法)
          • 人工促進試験 (従来試験と新規試験の特徴と注意点)
          • 相関性 (再現性) と促進性、長期予測を妨げる3要因。
      3. 商品 (塗料) の高耐候性手段
        • 安定化、長寿命化のための手法
        • 耐用寿命、故障寿命、外観寿命、保管寿命 (商品限界寿命、機能限界寿命)
          • 材料や添加剤からの手法
          • 製造時点の手法
          • 塗装時点の手法
  2. 劣化・欠陥の評価/分析技術
    1. 評価・分析の考え方 何を知れば…? 真の分析とは!
    2. 前処理の重要性
    3. 分析機器 選択のキーポイント 「刺 激」>>>「応 答」
    4. 分析の3つの観点:
      1. 外観観察 (見ること。色空間、光沢、電顕、3次元粗度など)
      2. 化学的分析
      3. 物性的分析
    5. 塗料・塗膜の不良原因とその対策
      • 種々の塗膜異常、その用語定義と正確性
    6. 実際の評価・分析事例 (クレーム分析から)

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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