第1部 高速分散装置の特長及びLib水系正極スラリーへの適用
(2017年3月23日 10:00〜11:30)
キャビテーション技術を利用した新規高速分散装置の特長をLib水系負極及び水系正極のスラリー化を例に挙げ説明する。
- 現状のLibスラリー製造の問題点
- 現状のスラリー製造装置
- 現状のスラリー製造装置の課題・問題点
- 現状のスラリー製造工程
- 高速スラリー化のためのイノベーション
- 高速分散装置の特長
- 高速分散装置の用途
- Lib水系負極スラリーへの適用
- 難溶解性高分子 (CMC) の溶解
- Lib水系負極スラリー (黒鉛/CNT) の高速スラリー化
- Lib水系正極スラリーへの適用
- LiFePO4の水系スラリー化について
- 高容量活物質の水系スラリー化について
- まとめ
第2部 水系バインダーを用いた高電圧系正極の製造と特性評価
(2017年3月23日 12:10〜13:40)
大学と大学発ベンチャーにおける技術の発展で得た、様々な結果を、講演者が実際に 本人の手で実験して得た情報等 (失敗談も) も交えて論ずる。
高電圧系正極をターゲットと した、弊社で取り扱う新規バインダーの紹介の他、バインダーと電池特性の関わりについて今後のバインダー選定の指針となるような評価結果と合わせて紹介する。
- 本学及び弊社のご紹介
- 株式会社アイエレクトロライトについて (事業展開について)
- 関西大学との関わり (イノベーション創生センター)
- 蓄電デバイスにおけるバインダーをとりまく状況
- リチウムイオン電池の正極 (電極製造プロセスの現状と課題)
- バインダーの将来像 (弊社製品の紹介~天然高分子材料の利用について~)
- 天然高分子材料の特性評価
- バインダーとしての基礎物性
- 極板特性
- 電気化学特性 (バインダーの電池特性への関与について)
- 電池特性 (層状型、スピネル型各正極材料への展開)
- 今後の展開 (作業現場での失敗例等に学ぶ、今後のバインダーの将来)
- 作業現場での失敗
- おわりに
第3部 高電圧・高容量正極材料への水系バインダーの適用と性能評価
- リチウムイオン二次電池におけるバインダーの機能と役割
- バインダーの持つべき役割
- バインダーの種類と分類
- 電池特性に及ぼすバインダーの特性
- バインダーの分散法と電極の成膜方法
- 高分散性を得るための方法
- 実際の例から見る成膜方法と電池特性の関係
- 水系バインダー
- 水系バインダーの種類
- 水系バインダーと溶媒系バインダーの電池性能の比較
- カルボキシメチルセルロース (CMC) バインダーについて
- 正極用バインダー
- 正極水系バインダーの種類
- 水系バインダーと溶媒系バインダーの電池性能の比較
- カルボキシメチルセルロース (CMC) バインダーについて
- CMCバインダーとLi過剰固溶体正極材料の組み合わせについて
- ナノ構造を利用した正、負極用バインダー
- 研究動向と今後の課題
第4部 正極集電体/水系バインダーの接触とリチウムイオン二次電池の信頼性
(2017年3月23日 15:30〜17:00)
電池の原理をおさらいし、電極内部や集電体表面におけるバインダーの役割を理解し、実際の電池の設計に役立てる。
- リチウムイオン電池の構造と電極中の電気の流れ方
- 電池の基本とその原理
- 電池から電気が取り出せるということ
- リチウム電池電極内部の電気の流れ
- 活物質、集電体、導電助材、電解液の役割
- 内部抵抗とサイクル特性
- 電極中のバインダーの役割と電池性能
- 材料の電気物性と極性
- 材料の粉体特性と合材の分散・塗布・乾燥
- 溶剤系バインダーと水分散系バインダー
- 材料混合の順序とバインダーの選択と電池性能
- バインダー役割と電池性能
- 正極集電体と合材との接触抵抗とサイクル劣化
- 交流インピーダンス法によるバインダーの評価
- 交流インピーダンス法によるスラリー乾燥過程の導電ネットワーク解析
- 集電体へのバインダー関与と電池性能
- 集電体界面の密着性と内部抵抗
- バインダーや分散剤が内部抵抗やサイクル劣化に及ぼす影響