敗血症の早期認識・介入の為の診断技術の開発

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プログラム

第1部. 血症発症リスクの予測マーカーの探索と開発

(2017年3月27日 10:30〜12:00)

 敗血症の診断にはCRP、TNF – α、 IL – 6などのマーカーが一般に有用とされ、患者の血液検査などと合わせて利用されている。しかし、感染徴候がなく侵襲の強い外傷によるSIRSの患者でもCRP、 TNF、IL – 6などが上昇するため、感染症によるSIRSの患者 (敗血症) との差が認められず診断は困難といわれている。  本講座では、このような敗血症診断や検査の現状および将来有用と思われるバイマーカーや、当教室の関連研究内容について言及したい。

  1. 敗血症と全身性炎症反応症候群 (SIRS)
  2. 敗血症予測マーカーの現状と課題
  3. 海外における予測マーカーの現状、開発
  4. 敗血症の発症予測への応用が期待できる物質
    • C反応性プロテイン
    • TNF
    • IL-6
    • エンドトキシン
    • プロカルシトニン
  5. 感染症罹患・敗血症発症リスクの予測マーカーの探索と開発
  6. 東京薬科大学臨床薬理学教室の取り組み

第2部. 小児の敗血症に求められる早期診断技術

(2017年3月27日 12:50〜13:50)

  感染症は世界の小児の死因の第一位を占め (肺炎、胃腸炎) 、多くの患者が重症化する過程で敗血症の病態を併発すると考えられている。   成人と同じく小児領域でも敗血症診療の根幹は早期認識と早期介入であるが、診断・治療のいずれにおいても技術面でのさまざまな壁が律速段階となって立ちはだかる   。有効性を適切に評価された診療支援技術の進歩は必ずや予後の改善をもたらすだろう。

  1. 小児敗血症の現況
    1. 小児敗血症の疫学
    2. 小児敗血症の診療の流れ (ガイドライン)
  2. 小児敗血症の早期認識
    1. 「言うは易く行うは難し」
    2. 小児の検査 – 精度とスピード
  3. 小児敗血症の早期介入
    1. “スピード感”を削ぐ最大の障壁 – 静脈路確保
    2. 小児医療の最大の障壁 – 安全性の確認
  4. 小児敗血症診療の未来

第3部. 敗血症性臓器不全病態形成における分子基盤解明と新規治療薬の創出

(2017年3月27日 14:10〜16:10)

 感染によって惹起された全身性炎症反応症候群と定義されてきた敗血症は,昨年の始めに,「感染に対する制御不能な宿主反応による生命に関わる臓器不全」であると再定義された。  本講演では,臨床的に有用とされる動物モデルを用いて,敗血症性臓器不全の病態形成に関わる分子基盤の解明に新たな展開を与えるとともに,その分子病態に基づく新機軸の治療方策を創出しようとするものである。

  1. 敗血症の再定義
  2. 敗血症性臓器不全病態形成に関わる分子基盤
  3. 敗血症性臓器不全における転写因子の関与
  4. 敗血症性臓器不全としての心機能障害とその治療を含めた新たな捉え方
  5. 臓器不全ケアのための新機軸の敗血症治療薬

会場

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141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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