第1部. 多発性骨髄腫のメカニズムと新規治療法の開発
(2017年3月31日 10:00〜12:00)
- 腫瘍細胞の骨親和性の機序
- 腫瘍細胞が骨微小環境内で生存・増殖し治療抵抗性を獲得する機序
- 骨髄腫における骨病変や免疫抑制の形成機序
- 治療抵抗性の機序と克服法の検討
- 免疫不全に対して抗腫瘍活性が期待出来る免疫療法の可能性
- 今後の治療の展望と新規治療薬創出の可能性
第2部. 多発性骨髄腫における新薬のインパクトと臨床評価および最新の研究動向
(2017年3月31日 12:45〜14:45)
多発性骨髄腫に対する治療戦略は今世紀に入ってから大きく変貌を遂げており、様々な新規薬剤が開発・臨床導入されている。さらにここ数年に第二世代あるいは全く作用機序の異なる新規薬剤が次々に登場しており、多発性骨髄腫の予後は大幅に改善している。
本項では第二世代以降の新規薬剤および今後期待される新規薬剤について概説する。
- 第一世代の新規薬剤の概説
- サリドマイドおよびその誘導体、プロテアソーム阻害薬について
- 第二世代の新規薬剤の概説
- 新規分子標的薬について
- HDAC阻害薬 (パノビノスタットその他) について
- モノクローナル抗体製薬について
- エロツズマブ、ダラツムマブおよびその他の抗CD38モノクローナル抗体について
- 今後期待される新規分子標的薬の概説
第3部. 多発性骨髄腫における臨床試験デザインと到達してほしいエンドポイント
(2017年3月31日 15:00〜17:00)
多発性骨髄腫に対する治療は新規薬剤の登場により多様化している。
最近の症例を提示し、そこから見える課題を取り上げ、今後期待される試験デザインと有効性・安全性評価の際のポイント、さらに医師が求める治療薬像と今後の展望について言及する。
- 多発性骨髄腫の分子病態と臨床像
- 多発性骨髄腫の治療の現状と臨床試験の特徴
- 多発性骨髄腫症例から見える課題と治療戦略
- 臨床的問題点から提案する多発性骨髄腫の臨床試験デザイン
- 移植適応骨髄腫
- 新規治療薬時代の移植適応
- 新規治療薬時代の移植後治療の意義
- 移植非適応骨髄腫
- 無症候性骨髄腫
- 多発性骨髄腫の既存薬剤による臨床試験
- 今後求められる多発性骨髄腫治療薬と今後の展望