食品不祥事を起こした企業に対する消費者の視線は、厳しさを増しています。近年話題となった農薬混入問題や、社会問題となった大手チェーンの劣悪な製造工程は、決して対岸の火事ではありません。何かひとつでも食品事故や不祥事が起これば、経営存続の危機に繋がりかねないのです。だからこそ、「お客様目線」にとことんこだわった食品工場の点検と監査のしくみ・ノウハウが必要です。
本講座では、長年に渡り様々な食品工場で品質管理業務を経験してきた講師が、実践的な見地から点検と監査について詳細に解説します。産地、品質に問題の無い原材料を仕入れるための基準作りと、食材原料製造工場の点検のノウハウなどを具体的に紹介します。
また、事前に質問をいただければ、講座内で事例を含め詳細に解説します。
- 工場の方針の確認
- 会社の方針の確認
- 製品の品質管理に対する考え方について
- 環境対策の考え方について
- 従業員の雇用に関する考え方について
- 経理上の安定性の確認
- 危機管理状況について
- インターネット上の情報管理について
- 従業員のコンプライアンス教育の確認
- 非常時の連絡体制、工場の運営体制について
- 市場回収時の対応について
- 購買契約書類の記入・確認方法
- 価格、納期の記入・確認方法
- 包装形態の記入・確認方法
- 一括表示の記入・確認方法
- アレルゲン表示の記入・確認方法
- 細菌数等の日持ちの根拠の記入・確認方法
- 工場全体の管理状況について
- 点検・監査の考え方と範囲
- 製品のフローチャート、HACCAP図
- 建物配置図、工程見取表
- 人の動き、空気の流れ、物の流れが判るもの
- 番重の動きが判るもの
- 廃棄物の流れがわかるもの
- 排水・廃棄物処理施設の状況
- 敷地内へのネズミ等の動物の侵入の状況
- 入口からの昆虫、ネズミ等の防鼠状況
- マニュアル・規定の整備状況
- 服装規定、原材料管理規定
- 洗浄マニュアル
- 防虫防鼠の管理状況
- 製品検査の状況
- 従業員教育の計画と実施状況
- 製品事故発生時の対応マニュアル
- 過去一年間のクレームデータ
- 品質管理の状況
- 製品検査、原料検査、工程検査の実施状況
- 品質管理基準の状況
- 異物混入対策の状況
- 設備・作業者の状況
- 作業場の整理、機械器具の点検整備、洗浄など
- 防鼠防虫対策について
- 作業者は清潔か
- 帳票の管理状況
- タイムテーブルは作成されているか
- 工程毎・時間毎に責任者を配置しているか
- 注文から発送までの一連の帳票はあるか
- 金属探知機を導入しているか
- 二次汚染の可能性がないか
- トイレの管理状況について
- 便所の場所・構造は適切か
- 専用の履物に履き替えているか
- 使用原料の管理状況
- 添加物、包装材料、ラベル等の保管状況
- 返品、事故品の保管は適切か
- 先入れ先出しが実行されているか
- 日付管理・使用限度管理がされているか
- 原料、資材の受け入れ検品状況について
- 原料の保存良姜について
- 製品の保管管理状況について
- クレーム発生時の監査
- 金属クレーム発生時
- 異臭クレーム発生時
- 使用原料の産地の確認
- 食中毒発生時
- 毛髪混入発生時