光造形システムの発明後、各種三次元積層法 (Additive Manufacturing:AM=3D Printer) が発明され、実用化されてきた。今日、20年以上経過し基本特許が切れようになり、2012年頃から3Dプリンター (Additive Manufacturing装置) がメディアで連日取り上げられ、過熱気味に報道されてきた。しかし、最近ではおおかた理解され、落ち着きを示すようになってきた。 「IoT、Industrie 4.0など」との関わりから大きな期待も寄せられ、今までの大量生産=安価という図式から、3Dプリンターを利用した少量生産=高付加価値という点に注目して取り組みが始まろうとしている。しかし、そのプリント出力物 (材料) の完成度は必ずしも高いものではなく、今後の材料開発に大きな関心が集まっている。本講演では特に3Dプリンター材料を中心に、求められる特性とその現状を俯瞰するとともに、開発動向と今後の方向性を解説したい。