素材を濡れやすくしたり、濡れにくくしたりする技術は、さまざまな分野で必要とされ、また、問題になっています。
本セミナーでは、濡れる、という現象を理解するために必要な知識を、基礎の基礎から徹底的に解説します。ぬれを上手に利用するには、どうすればよいか、その考え方をお教えします。
- 第1部 ぬれの基礎
- ぬれとは何か
- ぬれと接触角
- 表面張力の原理
- 表面張力の熱力学的な定義
- ぬれは熱力学的な現象である
- 単位の話
- 液体の表面張力の測定法
- 固体の表面張力の測定法
- どうしてぬれたり,ぬれなかったりするのか
- ぬれるための条件とぬれ現象の3つの型
- 付着ぬれ
- 拡張ぬれ
- 浸漬ぬれ
- ヤングの式とラプラスの式
- ヤングの式の意味:接触角を決める
- ラプラスの式の意味:液面の形状を決める
- 第2部 ぬれ性の測定と評価
- さまざまな接触角
- 複合面のぬれ (カシーの式)
- 凸凹面のぬれ (ウェンゼルの式)
- 吸着現象 (ウェンゼルの式の破綻)
- 各種接触角のまとめ
- 表面とは何か
- 金属の表面
- 高分子の表面
- 接触角の文献値はなぜアテにならないか?
- 接触角の二大測定法
- 液滴法
- ウィルヘルミの吊り板法
- 接触角が0度のときはどうするか?
- 第3部 ぬれ性の分析法と応用例
- なぜ表面自由エネルギーの理論が必要なのか?
- モデル化の功罪
- 表面自由エネルギーに基づく表面分析法
- フォークスの式
- 分散成分の測定法 (2液法)
- 拡張フォークスの式
- バナスの酸・塩基の式
- ぬれのさまざまな利用法
- ぬれ性の制御の考え方
- 接触角150度を示す超撥水表面をつくるには?
- フッ素がもてはやされる理由
- 超撥水と超親水のうらおもて
- さまざまな利用例
- 今後の応用の方向性