オープンイノベーションのための社内の仕組み作りと推進のポイント

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プログラム

第1部. オープン・イノベーションの風土や仕組み構築

~オープン・イノベーション方針策定と予算計画・獲得に向けて~

(2017年3月14日 10:00〜11:30)

 2008年から大阪ガスグループにおいて「オープン・イノベーション」を積極的に推進してきた。  外部に354件のニーズを公開し約3500件の提案があり、約1400件を社内に紹介し157件が活用につながっている。  2016年4月からはナインシグマ・ジャパンにて様々な大手企業のオープン・イノベーションを支援している。  今回のセミナーでは、大阪ガスでの実績とともに、先駆的な企業の事例をもとに、本気のトップダウンと現場の研究者・技術者の意識改革によって、早期に「オープン・イノベーション」を立ち上げて、成功確率を高めて早期事業化のためのポイントについて解説します。  特に、最近は「オープン・イノベーション」を自前主義でやろうとして上手くいっていないケースが見られます。 仕組みの構築とともに、来年度のオープン・イノベーション活動方針の策定方法及び、その実践の為の予算計画・予算獲得に関して重点的に解説します。

  1. 内部の仕組み作り
    • オープン・イノベーションの目的、組織の役割機能、内部の連携、仕組みづくりなど具体的進め方や新しい流れについて、先進事例研究をもとに解説します
  2. 外部技術導入の仕組み作り
    • 自前主義を排除して、ダイナミックな外部の支援エージェント活用
  3. オープン・イノベーション実践手法のプロセス化によって本気のトップダウンと、現場の研究者・技術の意識改革で組織のやる気を引き出す
  4. オープン・イノベーションの阻害要因の分析と解決策
  5. 年度別にオープン・イノベーション方針を策定する
  6. オープン・イノベーション方針を実践し成功確率を高め、早期事業化までの予算計画の策定及び予算獲得活動
  7. 国内外の「OI方針策定とOI予算計画立案・獲得」事例紹介

第2部. オープンイノベーションの社内啓蒙の仕方と 組織、風土、意識の改革

(2017年3月14日 12:15〜13:45)

 オープンイノベーションは、明確な市場が見えない時代において、イノベーションを引き起こし、企業の成長に新たな戦略と価値を導くための機会の幅を広げるという有効な手段のひとつである。  しかし、いざ、オープンイノベーションを進めようとすると、これまで培ってきた経営方針や組織体制等を含めた企業風土、企業体質の抵抗にあうことも少なくない。  逆に、オープンイノベーションは、従来の研究開発のやり方や研究開発マネジメント体制の変革、ひいては経営の意識改革へのチャレンジと言ってもいいかもしれない。  本講演では、オープンイノベーションの企業内への定着を目指した、いくつかの取り組み例を示すとともに、オープンイノベーションのジレンマについても言及したい。

  1. 自前主義によるイノベーション創出の限界
  2. 従来のオープンイノベーションとその課題
  3. 新たなオープンイノベーション
  4. 研究開発及び研究開発マネジメント改革
  5. オープンイノベーション定着に向けた取り組み
  6. オープンオーガニゼーション
  7. イノベーションのジレンマ、オープンイノベーションのジレンマ

第3部. オープンイノベーションにおける研究部門、事業部門の巻き込み方

(2017年3月14日 14:00〜15:30)

 事業環境変化の激しい昨今、従来の垂直統合型のオーガニックな研究開発と事業運営構造から、水平分業型の研究開発や事業運営への構造変革は様々な分野で起こっている。  本講演では、講演者の所属する情報通信産業分野で起こってきた構造変革が、他の産業でも起こりうる変革の方向性を説明しつつ、昨今のオープンイノベーションの状況やそれ自身が持つ課題の事例をいくつか解説することで、今後の他の産業での研究開発や事業運営への参考にしたいと願うものである。

  1. 自己紹介
  2. 現在の社会環境の変化について
  3. オープンイノベーションの必要性・現状・課題について
  4. 研究部門・事業部門の巻き込み方
  5. まとめ

第4部. 富士ゼロックス「お客様共創ラボラトリー」によるオープンイノベーションの実践とその運営

~社内体制の整備と反発を生みにくい立ち上げ方~

(2017年3月14日 15:45〜17:15)

 富士ゼロックスは、お客様視点での価値創造を目指すオープンイノベーションの場として「お客様共創ラボラトリー」を2010年5月にオープンした。  ここでは、富士ゼロックスの経営課題解決事例を基にお客様と対話を行い、お客様が抱える課題との接点を見出して、共に解決策を探る活動を行うことで、新たなビジネス創出を目指している。  これまでの6年半の共創活動で、延べ2,500社/10,000名以上のお客様が来訪し、新たに14の商品・サービスを生みだしてきた。  本講演では、この共創活動を支援する運営の仕組み、活動成果を社内資産として活用するITシステム、KPIの考え方を具体的な事例に基づき紹介する。

  1. 富士ゼロックスの新しいR&D拠点
    1. 富士ゼロックスR&Dスクエアのキーコンセプト「あつまる、ぶつかる、うまれる」
    2. お客様共創ラボラトリーの活動と成果
  2. お客様共創ラボラトリーの運営と社内体制の整備
    1. お客様コラボによる、お客様の経営課題/潜在ニーズの獲得
    2. ITを活用した、お客様の経営課題/潜在ニーズの利活用
    3. 共創を促進する場の運営と変遷
  3. お客様共創ラボラトリーのKPIと立ち上げ時の工夫
    1. 共創テーマ設定の考え方
    2. BSCに基づいた共創活動のKPI設定と関連活動
  4. 新たなステージでのオープンイノベーションに向けて
    1. お客様共創1.0から2.0へ
    2. エコシステムの構築を目指したソーシャル課題への取り組み

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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