(2017年2月14日 10:00〜11:30)
企業にはそれぞれにビジョン・ミッションがあり、中長期テーマの考え方は様々である。そして、市場環境、社会環境などの変化が激しい現在では、その考え方や一度設定したテーマそのものも適宜修正する必要がある。中長期テーマは短期間で成果がはっきり見えてこないが故に、どのように評価し、どのタイミングで開発継続可否を判断すればよいかも悩むところである。 本講座では、高機能材料開発のケース、BtoBビジネスの中長期研究開発テーマを取り扱い、オープンイノベーションの観点を交えてテーマ発掘、選定、評価の仕方を説明する。
(2017年2月14日 11:30〜12:45)
本講演では、演者が所属する 株式会社 三菱化学科学技術研究センターにおける中長期研究開発テーマ発掘のしくみについて、事例をまじえながら紹介する。 講演では、過去から現在に至るまで、どのようなしくみが社内に作られ、それらのうまくいった点と行かなかった点、その後どのように展開したか、そして最後に三菱ケミカルへの統合に向けて、どのような議論が行われているかを紹介する。
(2017年2月14日 13:30〜14:45)
化学系の中堅素材企業として会社の成長を考えた時に、新規事業・新規商品の開発は必須課題である。 しかし世の中で良くいわれるようにその成功確率としては、甚だ不満足であるのが現況ではないかと思われる。 特に世界的なものの飽和、低経済成長の時代に入りつつある状況の中でいかに新規分野の開発に取り組んで行くべきか、成功確率を上げる為に考慮すべき課題と対応について、ハリマ化成での基本的な考え方について紹介する。
(2017年2月14日 15:00〜16:15)
株式会社堀場製作所は、分析・計測機器を中心に、自動車、環境、医用、半導 体、科学の5つのセグメントで事業を展開している。 全てのビジネスセグメントは、研究開発設計機能を世界各地に配置しており、それぞれのセグメント毎に事業方針を定め、技術開発や製品開発の計画を策定し推進している。 各セグメントの取り組みを紹介すると共に、マトリックス経営やグローバルな人財 育成など、既存のビジネス領域から一歩踏み出し、拡大の可能性を追及するための取り組みを 紹介する。
(2017年2月14日 16:30〜17:45)
オリンパスでは、主力の医療事業に経営資源を重点投下し、長期的には“医療分野における世界のトッププレイヤー“になることを主眼とした中期計画 (16CSP) を構築した。 オリンパスの医療事業の提供すべき顧客価値として設定している「早期診断」「低侵襲治療」をベースに、消化器内視鏡ビジネスのシェア確保・収益性の維持拡大と処置具・外科ビジネスの飛躍的拡大を狙う。 5年間で売上高を135%に拡大し、経営目標値として営業利益率15%レベル、ROE15%レベルを狙うというアグレッシブな中期計画となっている。 これに基づいた技術開発戦略と、4K・8K/AI/IoT/ロボティクス等の技術トレンドを取り入れた研究開発テーマの発掘について、その基本的考え方と発掘プロセスについての概要を述べる。