本セミナーでは、フッ素系、ポリ乳酸系の有機圧電材料の性能と応用デバイスについて解説いたします。
(2017年3月8日 10:30〜12:10)
あらゆるモノがインターネットに接続し、相互の情報のやり取り行うInternet of Things (IoT) に高い関心が集まっております。 この無線装置やセンサーへの電力供給源として環境中のエネルギーを電力に変換するエネルギーハーベストが期待されております。 本講演では、振動から電力を取得する振動発電技術に焦点をあて、特に柔らかさを特徴とした材料を用いた発電について、詳細な解説を行います。
(2017年3月8日 13:00〜14:40)
PVDF圧電体は、混ぜ物を一切することなく、PVDF樹脂の高次構造をコントロールする事により、圧電性を発現するユニークな高分子です。 高分子の持つ性質を有した圧電体です。 これまで、その特徴を利用して、いくつか応用してきました。その事例を紹介するとともに、振動発電への応用に際して考察した留意点をお話しさせて頂きます。
(2017年3月8日 14:50〜16:30)
工業的に利用可能な圧電性ポリマーとしてこれまで良く知られてきたものはポリフッ化ビニリデン (PVDF) が唯一のものであった。 強誘電体であり焦電性を有するPVDFは非常に優れたポリマーであるが、センサとして利用する上では焦電性がネックになることが多かった。 一方、2013年に世界で初めて日本で工業化された圧電性ポリ乳酸 (PLA) を用いたセンサは、焦電性が無く、変位のみを純粋に検知できる。 また、ずり圧電性を利用した特徴的な検知方法を活かすことにより、多様なモードの変位を検知することも可能である。 タッチパネルを筆頭とする直感的操作が出来るヒューマンマシンインターフェイスは今後様々なデバイスにおいて一層普及する様相を呈している。PLAセンサはこれらをより一層発展させるキーデバイスとなりうる可能性があるものである。