本セミナーでは、RO (逆浸透) 膜、FO (正浸透) 膜、またゼオライトやシリカなど無機系分離膜など、水処理膜の最新技術動向を3名の専門家が解説いたします。
(2017年2月28日 11:00〜12:30)
近年、膜法を用いた分離精製が盛んに行なわれるようになってきた。特に超純水の製造から海水の淡水化さらには排水処理に至るまでその用途用法に応じた膜の研究開発がなされ、膜の性能も飛躍的に進歩した。 また、近年地球規模での水質汚染の拡大や人口増加と共に水不足が懸念され造水分野を初めとして無くてはならないものとなってきている。 ここでは膜の基礎技術から膜の開発を中心とした水処理技術とその応用事例、更には最新研究動向と今後の展望について幅広く紹介する。
(2017年2月28日 13:20〜14:50)
逆浸透 (RO) 膜は、水資源開発手段として、海水淡水化や排水・再利用分野に実用化され、普及が拡大している。 そのRO膜の特性を他の技術と比較するとともに市場動向について紹介する。 さらなる進展のために、造水コストの低減、運転の安定性向上が重要な課題であり、RO膜・モジュール・システムの開発事例を紹介する。 さらに、RO膜関連技術を用いた新しい応用分野として注目されているFO (正浸透) 膜・システムとその開発動向についても紹介する。
(2017年2月28日 15:00〜16:30)
省エネルギー分離技術として膜分離法が注目されている。 水処理用の膜としては、逆浸透膜、精密ろ過膜など、高分子膜が利用されてきている一方で、高分子膜が利用できないような酸やアルカリなどの溶液の分離のニーズも存在する。 近年、ゼオライトやシリカなど無機系分離膜の開発が進んできている。 ここでは、無機分離膜を俯瞰したのち、当研究室の取り組みを中心に無機系分離膜の最先端の分離性能および製膜ノウハウについて講演する。