水処理膜 最新技術動向

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本セミナーでは、RO (逆浸透) 膜、FO (正浸透) 膜、またゼオライトやシリカなど無機系分離膜など、水処理膜の最新技術動向を3名の専門家が解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 水処理膜技術の現状と今後の展望

(2017年2月28日 11:00〜12:30)

 近年、膜法を用いた分離精製が盛んに行なわれるようになってきた。特に超純水の製造から海水の淡水化さらには排水処理に至るまでその用途用法に応じた膜の研究開発がなされ、膜の性能も飛躍的に進歩した。  また、近年地球規模での水質汚染の拡大や人口増加と共に水不足が懸念され造水分野を初めとして無くてはならないものとなってきている。  ここでは膜の基礎技術から膜の開発を中心とした水処理技術とその応用事例、更には最新研究動向と今後の展望について幅広く紹介する。

  1. はじめに
    1. 水に関する話
    2. 水の分類
  2. 膜の基礎と分類
    1. 膜分離の基礎
    2. MF/UF膜
    3. NF/RO膜
  3. 膜の用途
    1. 造水用途
    2. プロセス用途
    3. 排水回収リサイクル用途
  4. 膜分離の課題
    1. 膜劣化による性能低下
    2. ファウリングによる性能低下
  5. 最先端研究の動向
    1. 複合化材料
    2. 生体模倣
  6. 今後に向けて
    1. 技術の差別化
    2. 新規ビジネス創造

第2部 RO (逆浸透) 膜の更なる進展と技術的な課題

(2017年2月28日 13:20〜14:50)

 逆浸透 (RO) 膜は、水資源開発手段として、海水淡水化や排水・再利用分野に実用化され、普及が拡大している。  そのRO膜の特性を他の技術と比較するとともに市場動向について紹介する。 さらなる進展のために、造水コストの低減、運転の安定性向上が重要な課題であり、RO膜・モジュール・システムの開発事例を紹介する。  さらに、RO膜関連技術を用いた新しい応用分野として注目されているFO (正浸透) 膜・システムとその開発動向についても紹介する。

  1. はじめに
    1. RO (逆浸透) 膜の特性と位置付け
    2. RO膜の特徴
    3. RO膜の用途と市場動向
  2. RO膜・モジュールの開発動向と実用例
    1. RO膜・モジュールの種類
    2. RO膜・モジュール・システムの開発動向
    3. 実用例と運転状況
    4. 技術的課題とその対策
  3. RO膜技術の新展開と今後の展望
    1. 新システム (正浸透) への展開
      1. FO (正浸透) 省エネ海水淡水化システム
      2. PRO (浸透圧発電) システム
    2. 今後の展望

第3部 水処理用無機分離膜の可能性とその応用

(2017年2月28日 15:00〜16:30)

 省エネルギー分離技術として膜分離法が注目されている。  水処理用の膜としては、逆浸透膜、精密ろ過膜など、高分子膜が利用されてきている一方で、高分子膜が利用できないような酸やアルカリなどの溶液の分離のニーズも存在する。  近年、ゼオライトやシリカなど無機系分離膜の開発が進んできている。  ここでは、無機分離膜を俯瞰したのち、当研究室の取り組みを中心に無機系分離膜の最先端の分離性能および製膜ノウハウについて講演する。

  1. 無機分離膜の基礎
    1. 無機分離膜とは
    2. 無機分離膜の評価方法
    3. 無機分離膜の液体分離
  2. ハイブリッドシリカ膜
    1. 製膜方法
    2. 対向拡散CVD法
    3. ガス透過特性
      1. 製膜指針
      2. 各種ガス透過特性
    4. 逆浸透・ナノろ過分離
      1. 無機逆浸透膜の概略
      2. シリカ系逆浸透膜の最前線
      3. 水処理用無機膜の応用例
  3. まとめ

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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