第1部「バイオ医薬品におけるCMC・CTD 申請の3極の記載レベルの差と照会事項における要求の違い」
~欧米との書き方の違い、申請戦略の違い
(2017年3月17日 10:30~13:00)
本講では、バイオ医薬品の一般的な特性を説明する。
また、ICHガイドラインに基づき、最近のバイオ医薬品原薬及び製剤の製造方法、規格及び試験方法、安定性試験などの承認申請書 (M1.2) 、品質に関する概括資料 (M2.3) 及びM3.2の記載要点及び欧米との相違点を解説する。
- バイオ医薬品の一般注意事項
- バイオ医薬品の特性
- バイオ医薬品の品質評価
- 承認申請書 (M1.2) の記載要項
- 品質に関する概括資料 (M2.3) の記載要項
- 個々の報告書 (M3.2) の記載要項
- 日米欧三極の記載レベルの差
- 製造方法及び製造方法開発
- 重要なーパラメータ
- 一変事項と軽微変更事項
- 重要工程
- 原薬と製剤の違い
- 一般タンパク質製剤の製造法記載の例
- 抗体医薬品の製造法記載の例
- 重要品質特性及び規格/試験方法
- バイオ医薬品の重要な品質特性
- 規格試験と重要品質特性との関係
- 規格試験と製造方法との関連性
- 一般タンパク質製剤の規格設定
- 抗体医薬品の規格設定
- バイオ医薬品の安定性試験
- 安定性試験の一般注意事項
- 安定性試験の試験項目選択
- 安定性試験結果の評価と有効期限の設定
- 最近の照会事項の例
第2部 「バイオ/抗体医薬品・バイオシミラーのCMCにおける同等性・同質性評価と必要なデータ」
~規制当局の関心が高い重要ポイント〜
(2017年3月17日 13:50~16:30)
本講演ではバイオ後続品 (特に抗体医薬) の開発を企画している企業を対象に、製造委託CMOや提携先企業を選択する基準、原薬及び製剤の製造と品質管理、同等性/同質性の確保に必要な特製解析、規制ガイドラインにおける留意点等について概説する。
- バイオ後続品における同等性/同質性
- バイオ後続品製造のCMC戦略
- CMOや提携企業先を選択する際の留意点
- 国内・海外のCMO
- 原薬製造プロセスの開発 (前臨床、臨床から市販へ)
- バイオ後続品の製造と品質管理 (抗体医薬品を例として)
- ICHガイドラインとCTD Module3 (Quality)
- 抗体医薬品の品質評価のためのガイダンス (厚生労働省)
- モノクローナル抗体生産のための遺伝子発現構成体の構築
- 細胞基材の樹立
- 培養及び精製
- ウイルス安全性
- プロセス・コントロール
- 製法変更
- 特性解析
- 規格及び試験方法
- 標準物質
- 製剤開発
- 安定性と輸送 (特に液体製剤品)
- 同等性/同質性の確保に必要な特性解析データの具体例
- 構造
- アミノ酸組成及びアミノ酸配列
- N末端及びC末端アミノ酸配列
- ペプチドマップ
- スルフヒドリル基及びジスルフィド結合
- 糖鎖
- 人為的修飾
- 物理化学的性質
- 質量分析
- 分光分析 (円二色性分析など) や示差走査熱量測定
- 電気泳動パターン
- 液体クロマトグラフィー
- 生物学的性質
- 結合特性
- 機能的特性
- ADCC及びCDC活性と糖鎖構造
- 不純物
- 凝集体
- 重合体及び切断体
- 不溶性微粒子
- ジスルフィド結合形成不全体
- H鎖C末端リジン欠失体
- メチオニン残基の酸化体
- 脱アミド体及び異性化など