(2017年2月24日 10:00〜11:30)
マレイミドをスチレンなどのオレフィン類とラジカル共重合することで、耐熱性が向上することが知られている。 ラジカル共重合体を生成する手法として、放射線を利用した場合の特徴について、放射線のエネルギー付与と関連づけて解説する。 また、ラジカル重合以外の高分子材料への放射線利用例も紹介する。
(2017年2月24日 12:10〜13:40)
アクリル系ポリマーの特徴として、ラジカル重合で簡便に合成できる利点だけでなく、最近のリビングラジカル重合や精密制御された共重合 (交互、配列制御、ブロック共重合など) を利用すると、ポリマーの精密構造や物性を制御することができる点がある。 本講演では、マレイミド共重合体を中心に、これらポリマーの高透明性、高耐熱性、耐候性を活かしつつ、さらに高強度化や特異な光学特性などの様々な高性能・高機能性を併せ持つ材料設計の実例を紹介する。
(2017年2月24日 13:50〜15:20)
エポキシ樹脂は電子デバイスの各種絶縁材料として用いられる。その電子デバイス分野では、例えば半導体パッケージ材料分野やSiC半導体分野において、他の特性を維持しつつ優れた耐熱性を発現することが求められている。 本発表では、エポキシ樹脂の分子構造と耐熱性の関係や、耐熱性と相反する特性について解説する。 また、合わせて、DICが近年開発している高耐熱エポキシ樹脂の多彩な分子設計と特性についてあわせて紹介する。
(2017年2月24日 15:30〜17:00)
トリアジン化合物の反応性を活用することにより、種々の置換基、官能基および機能性基の導入が容易となり、機能性トリアジン系モノマーの分子設計・合成が可能となる。 これらの機能性モノマーに適した重合を実施することで、機能化トリアジン由来の耐熱性、難燃性、高機械特性、熱硬化性、などの特性を有する機能性の縮合系ポリマーを創成することができる。