(2017年2月28日 10:30〜12:00)
慢性腎臓病 (CKD) は新たな国民病といわれながらも、その認知度や治療満足度 (薬剤貢献度) は低い。 CKD進行は他臓器の機能劣化 (心血管イベント) や生命予後不良の要因となることから新たな創薬戦略が注目されている。
(2017年2月28日 12:50〜14:10)
慢性腎臓病 (Chronic Kedney Disease) は2002年に提唱され、本邦でも2006年にその概念が提唱され、10年が経過した。元々は糸球体ろ過量 (GFR) のみによるstage分類であったが、2012年にはそこに原疾患、尿蛋白を組み込んだ、CGA (Cause;原疾患、GFR、Albuminuria) 分類となり、従来の一次元から二次元で考える必要がでてきた。 CKDに対する治療も、原疾患に対する治療以外に、合併症 (腎性貧血、代謝性アシドーシス、CKD – MBD) に対する治療、共通因子 (尿蛋白、血圧、低酸素など) に対する治療も注目されるようになった。 特にCKDに伴う合併症に対しては従来よりかなり早期から治療介入が行われることが、その後の予後改善につながることが示されている。
(2017年2月28日 14:30〜16:00)
企業における慢性腎臓病および透析合併症治療薬の探索研究、開発研究、営業支援研究、学術活動に加え、直近5年間に当院で実施した臨床研究や治験を通じて得られた知見を共有することで、腎領域での新規治療薬開発の一助となれば幸いです。
※ テキスト原稿、PPTの配布は致しません。代わりに関連する論文を配布いたします。