第1部 ポリマーのグラフト化とその構造制御 – ぬれ性、接着性、相溶性の改善 -
(2017年2月21日 10:30〜15:15)
- グラフト共重合体の合成
- ラジカルグラフト溶液共重合
- ラジカルグラフト乳化共重合
- 共重合体の構造要素と凝集構造
- グラフト共重合体の相溶性と相容化機能
- 第一世代ポリマーアロイとしてのHIPSとABS
- 第三世代ポリマーアロイ、リアクティブプロセッシングとグラフト共重合体
- 界面活性剤、相溶化剤としてのグラフト共重合体とブロック共重合体の有効性
- 第四世代ポリマーアロイとグラフト共重合体
- グラフト共重合体のマトリックス相へのナノサイズ分散
- 繊維分散のためのグラフト
- 充填材料分散のためのグラフト
- グラフト反応の応用と接着
第2部 グラフトポリマーの構造解析
(2017年2月21日 15:30〜17:00)
グラフトポリマーのグラフト分岐点はポリマー鎖に対して微量であり、その詳細な構造解析は困難とされてきた。しかし近年、NMR法を中心に用いた高感感度分析法が開発され詳細なグラフト構造解析が可能になってきた。
本講座では、ポリマー基材が縮合型および付加型のグラフトポリマーのグラフト構造について、NMR法と化学反応を組合せた解析法を解説する。
- はじめに
- グラフトポリマーの位置づけとグラフト構造解析
- 高分子材料としてのグラフトポリマー
- 多量グラフトポリマー (ポリオキシエチレングラフトナイロン6) および微量グラフトポリマー (無水マレイン酸グラフトポリオレフィン)
- これまでのグラフトポリマーのグラフト構造解析
- 実用的新規グラフト構造解析法
- 化学分解法およびNMR法によるポリオキシエチレングラフトナイロン6のグラフト構造解析
- グラフト分岐点構造の解明
- グラフト構造の実用的定性、定量分析
- 高感度NMR法による無水マレイン酸グラフトポリプロピレンのグラフト構造直接解析
- NMR実験手順
- 末端グラフト構造
- グラフト構造の定量的解析
- NMRパルステクニックを駆使した無水マレイン酸グラフトポリオレフィンのグラフト構造解析
- NMR実験手順
- 1HNMRスペクトル
- 13CDEPTスペクトル
- 1H – 1HDQF – COSYスペクトル
- 1HT2 – edited spectroscopy
- 各種グラフト構造
- 化学反応およびNMR法を組合せた無水マレイン酸グラフトポリオレフィンのグラフト構造高感度分析
- グラフト無水マレイン酸の超臨界メタノールによるメチル化反応
- メチル化グラフト無水マレイン酸の1HNMR分析
- グラフト構造の定量限界