断熱材料の利用/開発の肝心要

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

本セミナーでは、断熱材の伝熱機構、熱物性、測定・解析手法、開発動向や、断熱材を開発・利用するための必須知識を解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 断熱材料の伝熱機構と熱物性を知る

(2017年3月27日 10:00~14:50)

 前半では断熱材内部の伝熱機構を考えるための基礎として、熱伝導、対流伝熱、ふく射伝熱などについての基本をできるだけ簡単な表現と図解表現を加えて解説する。そして、これら伝熱機構の中で重要な役割をなす物性値とそれらの物理的意義を解説し、これらの物性値と実際の現象との関連性についての理解を深める。  後半では、断熱材内部の伝熱機構を基礎的事項の応用として紹介し、これらの基礎事項を断熱材の構造によってどのように考慮し、どんな点に 注意する必要があるのか解説を加えるとともに、前半の基礎的知識を活かして断熱材の熱物性値を推定するための計算モデルを視覚的にわかりやすい形で紹介する.さらに熱物性の制御についても言及する。

  1. はじめに
  2. 基本的伝熱機構
    1. 伝導の基礎
    2. 対流の基礎
    3. ふく射の基礎
  3. 伝熱において重要な熱物性値いろいろ
  4. 熱物性と緒現象との関わり
  5. 多孔質断熱材の伝熱機構
    1. 熱伝導率の推算,計算モデル
    2. ふく射伝熱機構とその影響・制御
  6. 多層断熱材
    1. 伝熱機構と計算モデル
    2. ふく射伝熱機構とその影響・制御
  7. 機能性断熱材に関する考察と提案
  8. まとめ

第2部 断熱材の熱測定・解析技術と開発のトレンド

(2017年3月27日 15:00〜16:30)

 断熱材の熱伝導率測定が意外にも難しく、世界的レベルで俯瞰すると非常にばらついていることを理解していただくことが重要なことだと思っています。特に、近年の断熱材開発のトレンドである真空断熱材やナノ粒子断熱材の熱伝導率が、本当に正確に評価されているのかという疑問が、断熱を必要としている業界から挙がっております。この現状を理解していただくのが本講座の一番の主旨です。  さらに、この問題に対する業界の取り組みや弊職の長年の研究を通じて得た技術を紹介し、現在の技術で熱伝導率をどこまで正確に評価できるのかを示したいと思います。また、熱伝導率解析と称して、断熱材の熱伝導率を固体、ふく射、気体の伝熱成分に分離する方法と、真空断熱材の厚さ方向の熱伝導率を推定する方法を紹介します。

  1. 近年の断熱材開発状況
    1. ナノ粒子断熱材、真空断熱材などの開発状況
    2. 世界的レベルにおける熱伝導率の測定状況
  2. 熱伝導率の評価方法
    1. GHP法
    2. 周期加熱法
    3. 熱流計法
    4. 非定常熱線法
    5. HotDisk法
    6. 短時間加熱による簡易熱特性評価
  3. 熱伝導率解析
    1. 断熱材の熱伝導率を固体、ふく射、気体に寄与する等価熱伝導率に分離する方法
    2. 真空断熱材の芯材部分における熱伝導率を推定する方法

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

受講料

複数名同時受講の割引特典について