品質不良に係るコストは利益を直接的に減少させてしまう。従来の活動は、工程管理、検査強化、発生した工程内不良や流出不良の原因の調査・対策・再発防止が重点であった。不良低減活動の主体は現場で有ることに変わりはないが、昨今、市場競争力の獲得のため、新製品は高度化・複雑化し、商品寿命の短期化で常に新製品を短期間に立ち上げなければならない。加えてコスト競争のための労働者の質的変化もあり、現場の変化点の発生頻度が増加している。従来の知見と現場力での不良低減活動は限界である。 本講演では、品質管理を行う意義と企業運営との関わりを説明する。 また、設計品質と製造品質の相互の関連を説明し、設計品質の作り込みに注力と、そこから得られた管理項目を製造品質へ展開するプロセスを説明する。 さらに、両品質の計画的改善計画の立案方法、計画された品質の管理方法を順次説明。設計部門が無く設計品質が作り込めないとの誤解に気づきを取得していただく。 事例研究を用意し、実際に考えていただき、工程で品質を作り込むことの必要性を理解できるように解説する。 品質管理のための基本的なQC手法の意義と使い方を説明する。