本セミナーでは、どのように測定を行えば有機ELのバリア性能を正しく評価できるのかバリアの構造、種類、透過メカニズムなど基礎からわかりやすく解説いたします。
有機EL素子にとっては、極微量な水蒸気や酸素の存在が性能低下を引き起こす要因となります。このため、素子寿命を検討する上で、デバイス内に侵入するガス量の定量評価が必要となります。侵入するガス量は、通常、部材のガス透過度を測定しますが、ハイバリアの領域 (例えば水蒸気透過度で10⁻³ gm⁻²day⁻¹以下) では、測定値の信頼性が明確になっていません。 本セミナーでは、フレキシブル有機デバイスの封止材料として用いられる、バリアフィルム、接着材の水蒸気透過度評価について取り扱います。特に、測定値が変動する要因を検証すると共に、どのように測定を行えばバリア性能を正しく評価できるかに重点を置きます。また、水蒸気による有機EL素子劣化の解析例についても紹介します。