高分子分野の新規開発テーマ 見つける・育てる・実らせる

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本セミナーでは、高分子分野における新製品開発の経験豊富な講師が、高分子材料の新規開発テーマについて詳解いたします。

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プログラム

次の世代を担う“新しくて展望の拓ける開発テーマの獲得” は、高分子分野に限らず全ての会社が望む焦眉の課題です。新規テーマの探索や設定に関する考察は、多くがマーケテイングと方法論を中心に語られていました。それらは観念的な「あるべき論」が主流であり、現実適用への具体的方策が見えにくいという欠点は否めませんでした。  本講演の最大の特色は、高分子分野の新規テーマ確立に関するコンサルティング経験の極めて豊富な講師を迎えることにより、地に足の着いた実証的な論証が展開される点にあります。更に講師自身も多くの新規テーマを開拓し確立させた技術者であるために、「担当技術者の立場から考える」という大切な視点の意味が説かれます。  これらを重層的に理解することにより、企業の新規テーマ開発に関わるすべての部門の方々にとって“目からウロコが落ちるような、新鮮な知識と情報”に接する時間となること企図し、プログラムを構成致しました。

  1. テーマを見つける土壌と眼力
    1. 新規開発に携わるための基本認識
      • そもそも新しいテーマなど存在するのか
      • 新規テーマの定義と技術者の理解
      • 高分子分野特有のマーケティング論
    2. 見事に外れた「将来有望 新テーマ」から学ぶこと
      • 生分解性プラスチック
      • 電波吸収体
      • 超高分子量 PE
      • CNT
    3. 市場を見極める各種手法の注意点
      • 市場予測会社の能力
      • 業界紙誌の付和雷同と誇張癖
      • 顧客要望という名の無責任
  2. 現実的な対応力
    1. 高分子分野ならではの誘惑と落とし穴
      • 儲かりそうな医薬関連
      • 天然物合成化の独善
      • ナノテクノロジーへの便乗
    2. 共同研究という選択肢の収支
      • 大学・国研・原研・公設試の力量と現実
      • 川上・川下協調の妨害要素
    3. 見つけたテーマを 伸ばすシステム・潰すシステム
      • アンダー・ザ・テーブル
      • タスクフォース
      • 知的財産部門
      • 社内プレゼン
    4. テーマと技術力の相関性
      • 技術陣の独善と代替材料の知識
      • 若手技術者に多い理論への逃避
      • 技術力を必要としない新規テーマの存在
  3. 事例研究 「ゴム製タイヤチェーン 新規開発物語」
    • 講師は日本で最初に「ゴム製タイヤチェーン」を開発させた技術者でもあります。
      これを教材として、開発過程で生じた多くの課題とその克服談を展開します。
      関連する技術領域は「合成繊維・接着剤・ゴム」の3分野に亘ります。
      前例がないために 「滑り止め具」として認可しない官庁との折衝や、劇的に変化した基本素材の話なども、多くの技術者にとって示唆に富む、有益な情報になることでしょう。
  4. テーマ確立のための技術情報
    1. ポリマー組成物にできること・できないこと
      • 無謀と超難関の差
      • 加水分解性の宿命
      • 構造材料化と限界
    2. 意外に気付かれていない未開拓技術 あれこれ
      • プラスチック
      • ゴム
      • 塗料
      • 接着剤
      • 配合材料

主催社より

 熱伝導性組成物、導電性組成物、ゴム組成物、シリコーン、顔料配合、カーボンブラック etc.  組成物設計技術者や関連素材の技術者のスキルアップに、はたまた営業マンの商品知識の強化や話題作りに役立てる豆知識まで、渡辺先生は材料技術だけに留まらず、その歴史的背景、社内体制やマーケティングの課題などにも波及させた含蓄に富む講演を展開し好評を博しております。   そんな渡辺先生が、高分子技術を持つ企業を救うべく、今回は、高分子分野における新規開発テーマにメスを入れます。皆様が実際に扱っている材料の技術的背景を睨み、当分野ならではの具体的事例を用いて本音でぶつかる講演で、より実践的な学習効果を得られることを願っております。

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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