第1部 グローバル要求に対応するためのファーマコヴィジランス (PV) 体制構築・対応とグローバル化での生き残り
~PV機能の役割・責任分担 :機能をどこにどのように置くか、誰を責任者にするか~
(2017年1月25日 10:30~13:00)
- 日米欧 (及びアジア) のPV仕組み
- 欧州のQPPVと日本の総括製造販売責任者・安全管理責任者との比較
- PV機能の役割・責任分担-以下の機能をどこにどのように置くか、誰を責任者にするか?
- Individual Case Safety Report (ICSR)-医学専門家による評価体制との関連
- 社内Drug Information対応部署等からも含めた安全性情報収集機能
- WebsiteやSocial Network Service (SNS) からの安全性情報収集機能
- (Global) Literature Search
- Medical Information
- Post-marketing Studies, Interventional/Non-interventional Studies
- Clinical Trials
- (Global) PV Database (英語版)
- PBRER (PSUR) /DSUR
- Signal Detection とRMP
- Label Management・Regulatory Communication (CCSI/CCDS)
- Audit-PV部門だけのAuditと関連部署、関連会社のAudit体制
- Inspection対応-Corrective Preventative Action Plan (CAPA)
- PV周辺対応・課題-社内関連部署、関連会社との対応
- Global Clinical Database (国際誕生日からの全ての臨床試験の情報を網羅したデータベース)-DSURとの関連
- PV Agreement
- Global SOP
- Quality Management
- BCP, BRP
- 人材育成必要時に即時提示できる予備 (追加) のSOP・マニュアル準備の重要性
- PV Training
- PVでのキャリアパス
- コスト対応PV組織
- 外注対応
- 派遣社員、契約社員、CRO外注比較
- 丸ごと外注について
- Off-share対応について
- PV組織モデル
- 海外との交渉について-サラリーマン38年の経験から
- 海外出張と海外との電話・TV会議
- 英語力について-nativeと渡り合うにはどうするか
- 英語でのpresentationの秘訣 (20回にわたる海外での英語でのプレゼン経験から)
- 一つの試み (Multi-national Business Instituteでの経験)
- 結論とまとめ
第2部 安全性情報交換契約 (SDEA) とControlすべきGlobal Vendor およびAudit
~日本当局のscopeより遥かに広いscopeへの理解とその対応~
(2017年1月25日 13:00~16:30)
安全性管理業務は変わりつつある。かつての安責は個別症例報告の品質に眼を向け、MedDRAコーディングや因果関係の判定を得意とする専門家であった。今や、安責の責任はEUのQPPVに近いものになりつつある。個別症例報告の品質は受託しているCROの責務になり、委託企業の責務は委託業務が法令に則り確実に行われる様、契約が出来て居る事および実行されて居る事の確認である。中心になるのは安全性情報交換契約 (SDEA) であり、これらCROを中心とするVendorの管理 (Control) である。最近のVendor管理はこれまでとは思いもつかないところまで広がりつつあり、また品質保証部の協力も欠かせないものとなっている。
本講演では日本当局のscopeより遥かに広いscopeがある事をご理解頂き、御社の対応を完全なものとして頂きたい。
日本の製薬企業のPV契約、その核心をなすSDEAにはあまいものが多く、思わぬところで問題に突き当たっている企業さんが多い。海外の協業他社から、Audit費用を請求される例などその好例であろう。
本講習では安責やPV部門がカバーすべき契約が企業のグローバル化と伴に拡大している事に注意喚起する事を狙いとしている。
- PVが関係する契約には各種 – 契約の分類とPV契約
- (親となる) 基本契約
- 共同開発契約
- 共同販売およびlicensing
- 卸との契約
- 委託生産
- 購入契約と提供
- Service Level Agreement
- Business Service Providerとの契約
- PV業務の委託に関係する契約
- 非営利団体との契約
- PV契約において留意すべき事項 – 基本的事項
- 契約のscope
- 基本契約書Mater Agreement との関係
- “Global Safety Database”への言及
- QPPVと安責の責任範囲
- カバーすべき地域、消費者、製品
- 契約の開始と終了
- 遵守すべきregulation
- 用語の定義
- Safety Data Exchange Agreement (SDEA)
- 個別症例報告の扱い
- 文献検索
- 医学辞書の扱い
- 医学的情報提供をどうするか?
- 集積報告の扱い
- 定期会合の開催
- シグナル検出
- 当局からの問合せ対応
- 当局の措置に対する対応
- RSIへの対応
- PASSや観察研究、臨床研究
- Mater Fileの責任をどうするか?
- 契約Partner の人員
- 遵守状況のevidence要求、KPI
- 監査
- 当局の査察
- 個人情報
- 係争とその解決
- 契約の更新
- 外注の扱い、下請け契約
- 署名
- 契約の品質を如何に保持するか
- 法的順守、契約の遵守
- 品質保持の方法
- 質問票による方法