化学・素材企業を取り巻く状況は原材料側、用途側の両方で大きく変化をしており、これまでの延長線上を前提とした戦略の立案が非常に難しい状況にある。そのような状況においては、不確実性を考慮に入れた複数の将来シナリオを前提とし、その各々の状況における自社の戦略立案の方向性を打ち立てることが必要である。
今回の講座では、先ず弊社のシナリオプランニング手法と概略事例をご紹介し、その後、化学・素材産業と密接な関係を持つ自動車業界の将来シナリオから化学・素材企業への戦略方向性を示したい。
- シナリオプランニングとは?
- 経営戦略・事業計画の現場:ありがちな光景
- 「シナリオ」とは何か? 未来に関する仮説 (“What if”) の連鎖
- 「計画パラダイム」 vs. 「シナリオ思考」
- シナリオプランニングのメリット
- シナリオ作成事例
- シナリオプランニングのステップ
- 自動車産業の将来に関するシナリオプランニング (特に自動運転に関連した自動車の将来像を検証)
- マクロ環境分析 (PEST)
- 業界構造分析 (5F)
- PEST/ 5Fで抽出した因子の関係性把握 (重要因子の特定)
- 因子の評価・シナリオの定義
- 戦略の検討:「戦略の3類型」
- 自動車OEMの戦略オプション
- 上記シナリオを受けた化学・素材業界への影響
- 各シナリオにおける新規用途・拡大用途の可能性
- 業界構造の変化から見た戦略方向性への示唆