日本の製造業はいま大きな発想転換が必要です。まずは“製造業”という業態そのものに対して疑ってみることが必要です。生活者視点、顧客視点でサービスを含めた価値の提供にどのように技術で貢献できるかを考えると、“製造業”という発想は時代遅れなのかもしれません。サービスなどとのアライアンス・M&A戦略が必要となり、技術は価値の実現の一手段となります。価値を実現するには、自社でまかなえないものは外部から調達する必要が出てきます。そのような流れの中で「エコシステム」や「オープン・イノベーション」というキーワードが広まっていますが、具体的にどのようにすれば自社の強みを活かした戦略・ビジネスモデルは構想できるでしょうか。一方、実際には社外まかせであったり、社内の体制、スキルが不十分などの理由から、成功確率が極めて低いのが現状です。
当セミナーでは、IoT関連の事例を紹介しながら、アライアンス・M&Aやエコスステムを活用した戦略発想・策定の成功のポイントを具体的に理解していただくことを目的とします。
- 生産財メーカーの戦略の基本的考え方の確認
- 価値ー機能ー技術
- 技術 – 製品 – 事業の1セット思考
- 戦略策定・実行の基本的な流れとポイント
- アライアンス・M&Aとは
- 事業戦略的視点でのアライアンス戦略の主なバリエーション
- 契約の視点からのアライアンスの種類
- 会社法のM&Aの手法の分類からみたアライアンス
- アライアンスとM&Aとの違い
- アライアンス・M&Aを成功させるための3つのコンピタンス
- アライアンスを成功させるための3つのコンピタンス
- コンピタンス①: アライアンス戦略の『構想力』
- コンピタンス②: アライアンス関係の『設計力』
- コンピタンス③: アライアンス実行における 『組織体制、リーダーシップ力』
(ケース演習) ダイキン工業
- アライアンスの実践ステップ
- ステップ1.戦略企画
- ステップ2.打診、交渉
- ステップ3.デューデリジェンス、事業計画
- ステップ4.契約提携
- ステップ5.実行準備、ホポストアライアンス
- ステップ6.アライアンス解消
- クロスボーダーM&Aのポイント ~PMIにおける成功要因~
- 買収企業と被買収企業双方の同じ理解によるKPI設定
- 本社サイドも参画したモニタリング
- リスクを考慮した十分な経営資源の投入
- プロジェクトにおける短期の戦略的成果の創出
- エコシステム戦略とは
- エコシステム事例
- アマゾン
- ミシュラン
- アーム
- 三菱商事
- マニラウオーター
- ヘルスケアIoT
- エコシステム戦略とは
- 共生の理念をベースにした『グローバル・エコシステム』をつくるための3つのポイント
- オープン&クローズ戦略の2つの切り口
- 製品アーキテクチャからみたオープン&クローズ
- エンジニアリングチェーンからみたオープン&クローズ
- エコシステム戦略の策定の流れ
- ステップ1.戦略検討の範囲の選択
- ステップ2.戦略仮説想定
- ステップ3.事業環境分析
- ステップ4.全体アーキテクチャ設計とビジネスモデル構想
- ステップ5.市場・技術・事業のロードマップの想定
- ステップ6.個別戦略の検討、実行計画の立案
(参考資料)
- 異業種との創発型コンソーシアムの仕掛け方
- エコシステム戦略の構想・実行を促進する組織インフラとは
- 90日間で成果を出すブレークスループロジェクトとは ~個人と組織の思考と行動の変革~