第1部 デザインの立場からみた自動車内装の役割と質感について
(2017年2月9日 10:00〜11:30)
昨今、自動車のインテリアは技術の発展とともに益々重要となって来ている。今回、改めて内装部品について見直すことで、その役割を再確認し、合わせてクルマにおけるユニバーサルデザインやデザイン開発プロセスについても基本的な知識を習得する。
またモーターショーでのトレンドを分析することで、最新の質感表現の事例を解説すると同時に、来たるべき自動運転化の未来を予測する。
- 自動車デザインの組織と役割
- インテリアデザインとは?
- インテリアデザインの構成要素
- インパネ
- シート
- トリム
- その他
- クルマにおけるユニバーサルデザイン
- 実車で見るデザインプロセス
- スズキハスラー開発事例より
- モーターショーに見る最新トレンド
- 本物らしさとは?
- 今後のインテリアデザイン
- 自動運転がもたらすモノ
第2部 自動車シートや内装材の「快適性」計測・評価技術
(2017年2月9日 11:40〜13:10)
自動車インテリアのコンセプトに合った感性品質である快適性 (心地) を実現することが望まれています。
ヒトの触知覚に基づいて評価される自動車シートの「座り心地」や内装材の「材質感」を数値化するにはどのような官能検査方法を用いたらよいか、シートや内装材の物理特性をどのように測定したらよいか、「快適性」を物理特性より予測するにはどのような解析を行ったらよいかを解説します。
さらに、多くの実験データに基づいて研究を行った「快適性」の応用事例について紹介します。
- 人間快適工学とは
- シートの「座り心地」や内装材の「材質感」を評価する官能検査
- 官能検査とは
- シートや内装材の「快適性」を評価する官能検査方法 (一対比較法,SD法) の選び方
- 「快適性」を評価する被験者,試技,評価形容語の選び方について
- 官能検査結果を分析するには,どうしたらよいか?
- シートや内装材の「快適性」に関連する物理特性の計測・評価方法について
- 「快適性」計測・評価の事例
- 表皮布の物理特性からシートの「座り心地」を予測するには
- 「材質感」を材料の物理特性から予測するには
第3部 自動車内装部品における金属・加飾表面が光沢度と色に及ぼす影響
(2017年2月9日 13:50〜15:20)
工業製品の外観を構成する一要素である「テクスチャ」は、凹凸を有した面であり、様々な凹凸処理を施すことにより、質感の微妙な差異として製品の見た目や触感に影響を与えることができます。
本講座では、テクスチャを設計するために必要な物理量の関係性を中心に、感覚量の定量化と設計目標値の設定方法の一例についてお話します。
- テクスチャについて
- テクスチャの定義
- テクスチャの設計要素
- 金属表面におけるテクスチャ評価
- 表面性状パラメータと光沢度の関係
- 表面性状パラメータと色の関係
- 金属表面におけるテクスチャ評価指標
- シボ加工面におけるテクスチャ評価
- 表面性状パラメータと光沢度の関係
- 表面性状パラメータと色の関係
- 三次元表面性状パラメータを用いたテクスチャの定量化
- 三次元表面性状パラメータと粗さ感の関係
- 粗さ感の設計目標値の設定方法
第4部 金型屋が仕掛ける自動車内装品のコスト破壊と革新的商品
(2017年2月9日 15:30〜17:00)
金型屋は典型的な下請け企業です。 下請け企業が脱下請けを目指して数々の取り組みを行い、6年連続赤字の企業が10%を超える高収益企業へと「変態」を遂げつつあります。
その要諦を事業モデルの観点とテクノロジーの観点で紹介をする。世界初の商品に関してもセッションの性質上、お伝えできる範囲でご紹介する。
- IBUKIの加飾技術の紹介
- サンプルを用いて説明。具体的なイメージを持っていただく。
- コスト・品質面でのメリットを説明し、IBUKIの加飾技術採用の意味を知っていただく。
- 加飾技術を活用した新しいデザインコンセプトを提示し、商品企画の幅を広げていただく。
※「超質感」 と 「ガラバリ」に関して
- IBUKIが仕掛ける世界初の機能部品の数々
- 光学設計×微細加工による映り込み防止や反射防止、結露防止の機能部品の紹介
- 光学設計×微細加工によるARコーティングのコスト8割減への取り組みの紹介
- 無線技術×微細加工による無電源アンテナの紹介
- 金型屋が脱下請けに向けて取り組む事業モデルの紹介