(2017年1月20日 10:30〜12:00)
近年再生医療の発展に伴い、細胞シートや三次元細胞構造体の作成が容易となってきている。 その臨床応用も実用化されつつあり、今後企業が本格的に参入し、産業化されるためには、必要な時に必要なだけ、すぐに調達できるようなインフラを整えることである。 そのために必要技術である保存技術について最近の知見を紹介する。
(2017年1月20日 12:45〜14:45)
再生医療において患者の機能を回復するためには、必要な数の細胞をどのように患部に生着させるかという、治療を目的とした製品の最終形態および移植方法が重要となります。 細胞シートは、細胞と細胞外マトリクスのみより構成される、最小単位の培養組織であり、従来の細胞懸濁液注入に比べ非常に高い効率で、移植後の患部に細胞を生着できることが知られています。 本講座では、細胞シートの種類 (分類) と製造方法、臨床応用例、および、応用技術 (将来の治療方法) について概説します。また、細胞シートを作製することを目的とした機能性培養器材の開発動向について紹介します。
(2017年1月20日 15:00〜16:30)
温度応答性培養皿から温度降下処理のみで回収した細胞シートを単層あるいは積層化して病変部に移植する再生治療が始まっているが、依然様々な問題点を有している。本講演において、細胞シートによる現状と問題点を述べるとともに、今後の再生医療等製品の展開を紹介する。