第1部 有機ELディスプレイの市場動向と部材の開発課題
(2017年1月26日 10:30〜12:10)
ディスプレイは液晶からフレキシブル有機ELパネルに急速に置き換わりつつあり、小型・中型パネルと大型パネルの開発目標、韓国・中国などでの投資動向、技術課題、折れ曲げ型のスマートフォンや大型有機ELテレビなどのアプリケーションの動向、韓国・中国・台湾・欧米・日本での企業のプロジェクトや製品の最新情報を解説する。
さらに、今後のフレキシブル化の進行のための、課題や材料・プロセス開発状況についてもパネルのアプリケーション別に解説する。
- 有機ELディスプレイの特長と市場
- 有機ELディスプレイの産業動向
- スマートフォン向けなどの小型・中型ディスプレイの動向
- 自動車向けの小型ディスプレイの動向
- テレビ向けなどの大型ディスプレイの動向
- 韓国企業での小型・中型ディスプレイの生産プロセス/材料/製造装置
- 基板・LLO
- 封止
- TFT
- OLED工程 (材料・ドライプロセス・溶液プロセス)
- 透明電極
- 韓国企業での大型ディスプレイの生産プロセス/材料/製造装置
- 中国・台湾の有機EL産業・企業動向
- 欧米・日本の有機EL産業・企業動向
第2部 ポリイミド/シリカハイブリッド材料の透明性とシリカナノ分散化技術
(2017年1月26日 13:05〜14:35)
高分子に無機物を直接分散させようとすると、双方の性質が大きく異なることから、均一分散化は非常に難しい。
我々の研究グループでは、均一化を図るために、ハイブリッド化にシランカップリング剤を用いて相溶性を補ったところ、両者の混和性が改善され、透明性を保持したポリイミド/シリカハイブリッド材料が得られた。
本セミナーでは、そのときの作製条件や得られたハイブリッドの材料特性について紹介する。
- 有機/無機ハイブリッド材料の材料設計
- 複合材料 (コンポジット材料) とは
- ナノコンポジット化と複合効果
- ナノコンポジット化と光学特性~総論として~
- 複合化技術としてのゾル-ゲル法
- なぜ、ゾル-ゲル法なのか? ゾル-ゲルの利点
- ゾル-ゲル法を用いた有機/無機ハイブリッド材料の調製法
- ポリイミド/シリカハイブリッド材料の作製
- ハイブリッド化に必要となる材料設計
- ハイブリッドの合成・成膜条件とキャラクタリゼーション
- シランカップリング処理によるシリカの微分散化
- ハイブリッドの光学的性質
- ハイブリッドの微細構造
- 本報告のまとめ
第3部 有機無機ハイブリッド技術による高屈折材料の開発
(2017年1月26日 14:50〜16:30)
有機無機ハイブリッド技術を適用した光学材料、特に高屈折材料応用について述べる。
最初に有機無機ハイブリッド技術、材料の概要を説明し、光学材料応用について議論する。
ナノ分散系における光学材料設計の考え方、必要なナノ粒子形成について述べた後、ハイブリッド化による屈折率制御について述べる。
- 有機無機ハイブリッド材料
- 有機-無機ハイブリッド材料とは
- 有機-無機ハイブリッド材料の研究ステージ
- ゾル-ゲルベースの溶液反応の適用
- 熱硬化・光硬化反応の適用
- 熱可塑性有機-無機ハイブリッド材料
- ゾル-ゲル・ハイブリッド技術による光学材料
- 有機-無機ハイブリッド材料の光学材料応用の考え方
- 透明性維持のための必要条件
- ハイブリッド形成プロセスと出口設計
- ナノ粒子 (クラスター) 合成の考え方
- ゾル-ゲル法をベースとした粒子形成
- ビルドアッププロセスによる表面修飾ナノ粒子形成
- 屈折率制御
- 低屈折率材料
- 高屈折率材料