第1部 ポリウレタンの構造・物性解析に基づく、高性能・高機能化のため の分子設計・構造設計
(2017年1月27日 10:00〜14:45)
ポリウレタンは基本組成が多岐にわたり、化学構造の違いによる内部構造および変形による構造変化が異なり、物性に大きく影響してくる。従って、物性の発現する構造および構造変化を理解しておくことがポリウレタンの高性能・高機能化に向けた分子設計に役立つ。
本講演ではいくつかの事例を紹介しながら構造・物性の関係を解説する。
- はじめに
- ポリウレタンの基礎知識
- ポリウレタンの種類と化学構造
- ポリウレタンのブロック性と組成分布
- ポリウレタンの構造と物性
- ポリウレタンの構造解析法
- 粘弾性特性と一次構造
- 応力~歪関係とゴム弾性
- ポリウレタンの凝集構造と高次構造
- 大変形下における構造変化
- ポリウレタンの分子配向挙動
- 凝集構造、高次構造の変化挙動
- ポリウレタンの温度変化による構造・物性
- 分子配向の温度依存性
- 物性の温度依存性
- 高性能・高機能化への分子設計・構造設計の実際例
- 理想ゴム弾性へのアプローチ
- ポリマー面からの試み
- プロセス面からの試み
- 低温弾性回復性の改良
- 透湿機能の向上
- その他
- おわりに
第2部 ポリウレタンの劣化と変色現象、その解析
(2017年1月27日 15:00〜17:00)
ポリウレタンの劣化・変色要因とそのメカニズム及び劣化・変色によって生じるトラブルを概説し、 劣化対策、劣化解析法、変色解析法、寿命評価法について例を交えながら解説する。
- ポリマーの市場における劣化要因とそのメカニズム (特にポリウレタン)
- 熱劣化
- 光劣化
- 金属による劣化
- 水/湿気による劣化
- 微生物など
- 劣化とトラブルの関係
- ポリウレタンの変色原因とその解析手法
- なぜ変色が起きるのか
- 劣化による変色
- 酸化防止剤による変色
- 付着による変色
- 劣化対策について
- 劣化対策のアプローチ
- 劣化対策のための劣化原因解析
- 材料選択による劣化対策
- 添加剤の選択による劣化対策
- 対策の検証
- 寿命評価法
- 劣化評価と寿命評価の関係
- 寿命評価の流れとポイント
- 実際の劣化解析、変色解析
- 銅害を仲立ちとしたポリウレタンの変色現象解析
- アレニウス法による寿命予測法
- アイリング法による寿命予測法 他