本セミナーでは、リチウムイオン電池の製造について基礎から解説し、スラリー調整・塗布・乾燥プロセスまでを4名の専門家が徹底解説いたします。
日本ゼオン(株) 機能性材料事業部 エナジー材料販売部長 脇坂 康尋 氏
近年、リチウムイオン電池が自動車用途、産業用途などに適用拡大されるにあたり、バインダーが電池特性に与える影響、バインダーの使用方法などが注目されてきている。バインダーの使用量は電池構成部材としては、僅かに数%に過ぎないが、電池特性に対して様々な影響を与える。 本講演では、リチウムイオン二次電池用バインダーの重要な機能、および設計上の留意点、各種バインダーの特徴など解説。その中で、重要な分散制御技術の基礎的な考え方を実演と共に説明する。
名古屋大学 大学院 工学研究科 物質制御工学専攻 助教 工学博士 森 隆昌 氏
スラリー中の粒子集合状態評価技術について解説します。それぞれの評価法の評価原理について実際の測定例を交えて説明します。リチウムイオン電池電極用のスラリー調製で特に問題となる多成分のスラリーにおいて、いかに粒子集合状態を評価するか、そしてその評価結果がどのように極板微細構造に影響を及ぼすのかを解説します。
山形大学 大学院 理工学研究科 准教授 立花 和宏 氏
リチウムイオン電池の用途拡大に伴い、その電極製造技術について再検討されている。 リチウムイオン電池の電極動作原理と、種々の構成材料の機能を概説すると共に、塗布乾燥に伴う要素技術が電池性能にどのように関わるかを解説する。
(株)エー・アンド・デイ 営業本部 販売促進部 担当部長 田中 丈之 氏
活物質、結着剤、溶剤、他で構成する液体材料は集電材にしっかり付着する必要がある。そのためには集電材がよく濡れることが重要だ。 本セミナーでは、液体材料をしっかりと集電材に付着させ、乾燥・硬化させていく中で、どのような過程が電極として最適なのか、また電極膜に電解液がどのような過程で浸透するのか、浸透過程に起こる欠陥などを示すとともに、乾燥・硬化プロセスにおける物性とその評価技術について解説する。