これから光学設計に挑戦しようとする方、或いは光学機器開発に携わり光学設計の作業内容を御存じになりたい方、レンズを購入・発注したいのだがどの様なポイントを押さえれば良いのか分からない方などにも、お役にたてるセミナーです。
カメラやプロジェクター、さらに照明系のための光学設計の基礎となる内容を、簡潔に提供させていただきます。
- 近軸理論の利用法
- 如何に光学系を複数のレンズなどで構成するかは、この近軸理論をもってして最初に検討が行われなければなりません。
結像系のみならず照明系開発時に役立つ光学設計に独特の近軸理論について学びます。
- 収差図の読み方
- 光学設計とは、近軸理論で構成を考え、そして、一般的にはどうしても発生してしまう収差と言うものを除去していく作業です。そのためには収差についての情報を的確に読み取る能力が必要になります。ここでは収差の状態を簡潔に表現する収差図というものの読み方について解説いたします。
- 瞳
- 光学設計を始めると、意外とわかりにくい概念に、“瞳”があります。照明系、或いはCCD素子等の撮像素子の性能を生かすためにも非常に重要なものでもある、光学系の“瞳”について考えます。
- 周辺光量
- 結像光学系による画像の明るさの均一性について考えます。
- 評価 (MTF)
- 光学設計実務においては、レンズの性能の精密な評価手法としては非常に重要かつ、一般的なものであるMTFについて解説いたします。
- 最適化
- 現代の光学設計においてはコンピュータによる光学系の自動的な最適化機能は無くてはならないものです。その最適化の仕組みをある程度理解しておくことは有益なことで、その原理の概略について説明いたします。
- 波動光学的特性
- 非常に解像力の高い光学系を扱う場合などには、光の波としての性質について改めて考慮せねばなりません。そうした波動光学的な画像の特性について解説いたします。