第1部 ICTを活用したリスク情報の「見える化」とその活用による安全・安心への取り組み事例
(2017年1月12日 10:00〜11:30)
業種を問わず、労働災害に関する取り組みの重要性が増してきている。
本講座では、事故・トラブル・ヒヤリハット等の現場から得られる情報を、ICTソリューションを活用して集約して、「見える化」した事例やVR (Virtual Reality) を活用した安全教育コンテンツ、リスクコミュニケーションへの活用事例等を紹介する。
廃棄物・リサイクル分野における事例紹介が中心となるが、他分野にも応用可能な観点を提示する。
- 安全・安心の捉え方~廃棄物・リサイクル施設へのアプローチを例に~
- 安全と安心の捉え方
- データベース化を出発点としたリスクマネジメントのアプローチ
- 企業等におけるリスクマネジメントの実際
- 企業等における安全対策からみえてきた課題
- リスクマネジメント支援の具体的事例
- ICTを活用したリスク情報の「見える化」
- 過去の事故事例・ヒヤリハットの一括管理システム
- データ整理から見えてくる傾向とその活用
- ICTを活用した安全教育支援システムの開発
- 3D – VRを活用した安全教育コンテンツの作成
- 上記を活用した啓発コンテンツの作成
- ICTを活用したリスクコミュニケーションの実例
第2部 IoT時代に必須なノウハウ保護と技術・技能伝承対策
(2017年1月12日 12:10〜14:30)
IoTが産業界で騒がれる中で、現場力を駆使したノウハウの保護と人材育成投資による仕分けは製造業の未来の進展に大きい関与を持ちます。
この対策に対し、ローコスト自動化への効率良いアプローチ手順と共に、JMAの技術・技能伝承研究会で実践展開してきた分析と対策を通して得た対策法と事例を紹介して実践的対策を紹介させていただきます。
- はじめに
- 少子高齢化問題の時代に必須な技術・技術伝承対策の位置づけ
- 経営における技術・技能伝承対策の重要性
- IoT時代に必要な自動化対策と人材育成投資対象の仕分け
- 伝承と自動化に必要なノウハウのノウ・ホアイ化対策
- ローコスト自動化対策の手順化と対策事例
- IoT対策至難なノウハウ伝承対策への道
- 暗黙知領域の技能伝承者の適正評価法
- ノウハウ習得の85%を占める習得術
- 技能伝承指導者に必要なコーチング技術
- JMA技術・技能伝承対策研究会で行ったスピード伝承事例の紹介
- Q&Aとまとめ
第3部 IoT/AIを駆使したポカミス対策
(2017年1月12日 14:45〜17:30)
“IoT”という言葉が世の中に出て久しいが、まだその全容と活用法を理解している人は少ない。 本講演では、IoTとは何か、ものづくり現場にどう活用していくのか、ということを“ものづくり現場における永遠の課題であるポカミス”をテーマに取り上げて解説する。
本講演で、IoTとはものづくり現場に近い存在であり、IoTを駆使することにより今まで出来なかったことができると確信して頂きたい。
- IoTとは
- ものづくりIoTとは
- ものづくりIoTで16のことができる
- ものづくりIoTで19のロスを刈り取ることができる
- ポカミスとは:IoTを駆使する前にポカミス対策
- ポカミスの26の要因
- 教育・訓練のしくみづくり、うっかり・手抜きのメカニズム
- IoT/AIを駆使したポカミス対策
- ビデオ標準、スマートグラスによる教育・訓練、技能伝承のしくみづくり
- スマートグラスによる作業ナビ、作業記録、遠隔指示
- AIによるデータの自動収集とポカミス防止
- AIによる自動検査:見逃し防止、クレームゼロの実現
- IoT/AIを支える6つのテクノロジー
- クラウド、ビッグデータ、セキュリティ
- AI:ディープラーニングによる画像認識
- スマートグラス
- 実際のIoTの導入:まずはビデオ標準・スマートグラスから
- 標準整備とビデオ標準作成手順
- ビデオ標準のデモ、スマートグラスの体験
- まとめ:今、なぜIoTなのか