2016年11月30日「医薬品開発プロジェクトにおける事業価値算出・評価事例」
研究開発の事業価値を評価するための方法 (技術) であるDCF法、ディシジョンツリー法、リアル・オプション法などについて解説する。
また、成功事例から医薬品R&Dの意思決定に評価手法をどのように利用するべきかについて考える。
- 事業価値算出・評価の基本手法
- 評価に使われる基本ツール~DCF法
- シナリオプランの見える化~ディシジョンツリー法
- 実行権利の価値~オプション価値とリアル・オプション法
- ツールでの価値算定を困難にする要因 (その1)
- 価値・評価に存在するエラーとリスク (ケース・スタディー)
- 研究開発型製薬企業の意思決定の現況
- 高度分業制との関連
- プリンシパル=エージェンシー関係の関連
- オープンイノベーションとの関連
- ツールでの価値算定を困難にする要因 (その2)
- 成功事例から学ぶ研究開発ポリシーと意思決定
- ニーズをどのようにしてとらえるか
- 意思決定の現状と問題点
- 研究開発能力に影響を与える要因
- 研究開発マネジメント・モデル仮説
- コンペティティブ・インテリジェンスの考え方と競争優位性の獲得
- インフォメーションとインテリジェンス
- コンペティティブ・インテリジェンス (CI) とは何か
- 製薬R&DにおけるCIの意味
- CIを基盤とする戦略構築のバリエーション
- CI情報の入手の方法と適した企業組織
2016年12月2日「医薬品研究開発におけるプロジェクトとポートフォリオの定量評価・分析」
研究開発プロジェクトのマネジメントにおいて、最適な選定や資源配分を決定することは重要です。経営意思決定では、最適な解を計算で求めることはできませんが、事業価値を定量的に測定する評価方法を利用することで、より合理的な決定ができます。
本セミナーでは、研究開発プロジェクトの事業価値とリスクを、経済的な尺度で測るための基礎知識、考え方、および手法を事例と実習を交えて解説します。また、研究開発テーマの選定における意思決定を、個別最適および全体最適 (事業ポートフォリオ) の視点から行うための方法について解説します。
なお、セミナーではExcelを使って実習を行うので、参加者はExcelの動作するパソコンを持参してください。米国ビジネススクール開発のフリーツール (感度分析とモンテカルロシミュレーション) を用います。このツールは無料で、希望する受講者に配布いたします。ただし、ExcelのVBA (マクロプログラム) で記述されており、受講者のPCおよびExcelがマクロの実行を許可する設定ができることを前提としています。持参したPCで使うことができない受講者はグループで実習していただきます。
- 研究開発プロジェクトの意思決定のための定量的な評価
- 医薬品研究開発プロジェクト評価の手法にはどのようなものがあるか
- 事業性の2つの尺度とは何か (事業リターンと事業リスク)
- 事業リターンはどのように測るのか
- 経済的尺度による評価
- フリーキャッシュフロー
- NPV
- ROI
- 事業リスクはどのように測るのか
- 事業リスクとは何か
- テクニカルリスクとコマーシャルリスク
- 期待価値およびその他のリスク尺度
- 研究開発の投資効率をどのように測るのか
- デシジョンツリーによる評価
- デシジョンツリーによる期待値最大化の意思決定
- リスク加重キャシュフローとは何か?
- デシジョンツリーを使ったオプション価値評価
- 事例演習
- 設備更新プロジェクトの意思決定
- 新製品開発の戦略
- プロジェクトの持つオプションの事業価値評価
- ファイナンスモデルによる評価
- 意思決定モデルとファイナンスモデル
- Excelによるファイナンスモデルの作成方法
- 感度分析とモンテカルロシミュレーション
- 事例実習
- 医薬品開発プロジェクトのファイナンスモデルを例にした感度分析とモンテカルロシミュレーション
- 事業ポートフォリオ評価手法による戦略意思決定
- 事業ポートフォリオ評価とは何か?
- 事業ポートフォリオの3つの目的
- 研究開発マネジメントにおける事業ポートフォリオ評価とは
- プロジェクトの優先順位付けとポートフォリオの最適化
- リスク/リターンによるプロジェクトのポジション分析
- 最適なプロジェクトポートフォリオを定量的方法で探索する
- R&Dポートフォリオの全体最適によるプロジェクト構成の更新
- 事例:SKB社のポートフォリオ最適化
- 演習