本セミナーでは吸音・遮音の発現メカニズムを分かりやすく解説し、吸音・遮音材料を的確に選定、利用するためのポイントを詳解いたします。
防音という言葉がよく使われるが、その範疇で機能する材料が吸音・遮音材料である。どんな材料でも剛体でない限り、音波の入射に対して吸音性および遮音性を持つもので、各種の材料を吸音材料、遮音材料として有効に機能させるためにはそれらのメカニズムを理解することが重要である。特に最近の環境問題との関わりから両者の機能を兼ね備えた軽い材料が多く使われるようになってきており、自動車用の内装材ではその傾向が顕著である。 そこで本講習会では吸音・遮音の発現メカニズムをしっかり把握し、材料を的確に用いるための勘どころについて講義を行う。また各種の多孔質材料に着目し、その吸音・遮音性の発現メカニズムを捉え、性能の高い吸音・遮音材料の設計・開発指針を与える。材料の使い方・選定法、材料設計のポイントなどについて、物理的イメージを大切にし、講義を行うものである。