本セミナーでは、高分子粘弾性の基本からレオロジー評価の考え方、測定のコツまで事例を交えて解説いたします。
(2017年1月30日 10:30〜14:15) 第1部
典型的な粘弾性物質は高分子です。レオロジーでは様々な物質を対象としますが、学問としては高分子の分子運動と粘弾性との関係解明を基盤として発展してきました。また、技術としても高分子工業において多くの成果を上げてきました。 しかし、しばしばレオロジーを実際の工業に役立てるのは難しいという声を聞きます。確かに分散系や複合材料など不均質系においては難しい点もあります。このセミナーでは、工業的応用という立場に立って高分子に焦点を絞り、レオロジーから何がわかり、どう応用したらよいかについて、数式を使わず基礎から応用までやさしく講義します。 レオロジー現象論とメカニズムを関連づけて解釈するための基本、さらに高分子に限らず複雑な工業材料にレオロジーを技術として応用するためのコツについて概説します。
(2017年1月30日 14:30〜16:30) 第2部
レオロジー測定は近年工業材料に限らず、食品、化粧品、医薬品、生体材料と多岐にわたる分野で盛んに評価されるようになってきました。また材料としても高分子はもとより、分散系、エマルジョン等と多種多様な材料の評価に応用されています。 本稿では粘弾性の基礎を中心としてレオロジーの評価の考え方、フロー測定 (粘度測定) 、オシレーション測定 (ダイナミック測定) を中心として各材料ごとに評価事例を踏まえて解説いたします。