触覚ディスプレイの触感表現とタッチパネルへの応用

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プログラム

第1部 インタラクティブインタフェースとしての触覚

(2017年1月12日 10:00〜11:30)

 現在までの心理物理学によるヒトの触覚特性に関する研究や、工学的見地からのヒトとの触覚情報のやりとりに関する研究などの実例をおりまぜながら、インタフェースとしての触覚デザインについて議論します。並行して、対象に応じた適切な情報を得るためのセンサの能力や活用方法について解説します。さらに、多くの研究から確認されているヒトの触覚特性を紹介しながら、世界とヒトとの関係性から、「双方向」という言葉を鍵にして、触覚技術のあるべき姿を模索します。  今後、商品開発を進める上で考えるべき方向性や、いくつかのヒントを提示できればと考えます。

  1. インタフェースとしての触覚
    1. 触覚インタフェースの重要性
  2. ソトからヒトへ
    1. 情報チャネルとしての触覚
    2. 触覚の受容器
    3. 近年の触覚ディスプレイ
  3. ヒトからソトへ
    1. 手の動作とヒトの意図
    2. 近年の触覚センサ
    3. 触覚における入力インタフェース設計
  4. 触覚の双方向性
    1. アクティブタッチ
    2. 相互作用としてのインタラクション
  5. 触覚デザイン
    1. 実用的な触覚デバイスのためのデザイン
    2. コンテンツの設計手法

第2部 端末を把持する手への触覚刺激による操作指への押下・凹凸感呈示

(2017年1月12日 12:10〜13:40)

 本講演では人間の知覚メカニズムを利用した触覚情報呈示端末についてご紹介いたします。これまでに、タッチパネルを操作する指に触覚刺激を呈示する代わりに、端末を把持する指や掌に触覚刺激を呈示することで、ハードボタンの押下感や凹凸感を再現する触覚情報呈示端末を開発してきました。  本講演ではこの端末の開発や評価を中心に、その背景や関連研究にも触れたいと思います。情報呈示システム開発においては、いかに呈示したい情報を正確に再現呈示できるかとともに、人間がどのように情報を知覚して処理するかを考慮することも重要と考えます。  近年では、複数の感覚情報を工夫して呈示することにより、錯覚的に知覚を変化させる研究が盛んになっており、触覚情報呈示システムにもこれらの知見が活用されはじめています。  本講演では開発した一つの触覚情報呈示端末の事例紹介に加え、そのような人間の知覚的な観点についても触れることで、新たなシステムを開発するきっかけを提供できればと考えております。

  1. 背景
    1. 触覚に関する錯覚現象
    2. クロスモーダルインタラクション
  2. 押下・凹凸感を呈示する触覚情報呈示端末
    1. 構造
    2. アプリケーション
    3. 被験者実験による評価
    4. デモによる評価
  3. 展望
    1. 関連システムとの連携の可能性

第3部 MEMSアクチュエータによる疑似触覚の提示

(2017年1月12日 13:50〜15:20)

  1. MEMS技術を用いた機械触覚ディスプレイ
    1. 変位増幅機構を用いた大変位MEMSアクチュエータ
    2. 点字呈示実験
    3. 表面触感呈示実験
    4. ファントムセンセーション
  2. 呈示される触感の評価
    1. サンプル比較法
    2. 触覚ディスプレイにより呈示される表面の評価
  3. 微小針電極を用いた電気触覚ディスプレイ
    1. 電極形状と閾値電圧
    2. 電気触覚ディスプレイによる触感呈示
    3. ウェアラブル応用に向けて。触覚ディスプレイを用いた情報伝達

第4部 サーフェイスハプティクス技術の触覚タッチパネルへの応用

(2017年1月12日 15:30〜17:00)

  1. 触覚技術の動向
    1. サーフェイスハプティクスの最新研究状況
  2. 応用例
    1. 各種応用に関する可能性等について
  3. 富士通の触感提示技術
    1. 弊社の触感提示技術の紹介
    2. 原理
    3. ハード構成
    4. 駆動波形の開発
    5. 錯覚の利用
    6. 特徴など
  4. 今後
  5. デモ機実演
    1. 弊社タブレットデモ機
    2. 他のご紹介

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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