(2017年1月12日 10:00〜11:30)
現在までの心理物理学によるヒトの触覚特性に関する研究や、工学的見地からのヒトとの触覚情報のやりとりに関する研究などの実例をおりまぜながら、インタフェースとしての触覚デザインについて議論します。並行して、対象に応じた適切な情報を得るためのセンサの能力や活用方法について解説します。さらに、多くの研究から確認されているヒトの触覚特性を紹介しながら、世界とヒトとの関係性から、「双方向」という言葉を鍵にして、触覚技術のあるべき姿を模索します。 今後、商品開発を進める上で考えるべき方向性や、いくつかのヒントを提示できればと考えます。
(2017年1月12日 12:10〜13:40)
本講演では人間の知覚メカニズムを利用した触覚情報呈示端末についてご紹介いたします。これまでに、タッチパネルを操作する指に触覚刺激を呈示する代わりに、端末を把持する指や掌に触覚刺激を呈示することで、ハードボタンの押下感や凹凸感を再現する触覚情報呈示端末を開発してきました。 本講演ではこの端末の開発や評価を中心に、その背景や関連研究にも触れたいと思います。情報呈示システム開発においては、いかに呈示したい情報を正確に再現呈示できるかとともに、人間がどのように情報を知覚して処理するかを考慮することも重要と考えます。 近年では、複数の感覚情報を工夫して呈示することにより、錯覚的に知覚を変化させる研究が盛んになっており、触覚情報呈示システムにもこれらの知見が活用されはじめています。 本講演では開発した一つの触覚情報呈示端末の事例紹介に加え、そのような人間の知覚的な観点についても触れることで、新たなシステムを開発するきっかけを提供できればと考えております。
(2017年1月12日 13:50〜15:20)
(2017年1月12日 15:30〜17:00)