内視鏡手術で用いられる操作性の高い止血材の開発

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プログラム

第1部. 内視鏡手術に有望な止血材の材料と止血効果評価のポイント

(2016年12月5日 10:00~11:30)

外科用止血材の開発には、材料・プロセッシング・医学に渡る学際的な知識が必要である。基礎的な知識から、近年の新しい手法や開発材料に渡って解説を行う。

  1. 生理的な凝固止血プロセスの概要
    1. 血小板凝集
    2. 凝固系の作用
    3. 炎症系とのクロストーク
    4. 線溶系の作用
  2. 既存の止血材、あるいは開発中の止血材
    1. フィブリン糊
    2. フィルム状止血材
    3. 粉末状止血材
    4. ゲル状止血材
    5. 人工血小板
  3. 止血材の材形と投与方法・アプリケーター
    1. フィルム
    2. ダブルシリンジ
    3. アトマイザー
  4. 止血材の物性評価
    1. ゲル化速度・分解速度
    2. ヤング率
    3. 接着試験,バースト試験
  5. 止血効果の評価方法 ex vivo
    1. 血小板凝集試験
    2. 新鮮凍結血漿 (FFP) 凝固試験
    3. 全血凝固試験
  6. 止血効果の評価方法 in vivo
    1. 尾切断出血モデル
    2. 大腿動脈離断モデル
    3. 脾臓裂傷モデル
    4. 肝臓穿刺モデルなど

第2部. 動画で学ぶ,内視鏡手術の実際と求めるデバイス (止血材・癒着防止材・補強材) ~消化器外科

(2016年12月5日 11:45~13:15)

 内視鏡外科が広く普及するなかで、合併症はある程度の確立で存在する。これらの合併症を軽減するために様々なデバイスが開発されてきたが、合併症がゼロになるには至っていない。  合併症の発生防止に使用されている製品に関して、臨床における現況と今後開発が求められる製品像に関して述べる。

  1. 消化器外科領域における内視鏡外科
    1. 腹腔鏡下手術の現状
    2. 腹腔鏡下手術の特性
    3. 腹腔鏡下手術の手術手技 (大腸癌手術の動画供覧)
    4. 合併症について
  2. 合併症に対する予防と対処
    1. 癒着性腸閉塞と癒着防止材
    2. 出血と止血材
    3. 縫合不全と補強材
  3. 臨床現場で求められる製品像
    1. 腹腔鏡下手術の特性を活かした製品
    2. ゲル状製品が良いのか? シート状製品が良いのか?
    3. 今後求められる製品像について

第3部. 泌尿器科腹腔鏡手術の実際と求める止血装置、材料

(2016年12月5日 14:00~15:30)

  1. 現在当院で行われている腹腔鏡手術の実際
    1. 腹腔鏡下腎摘除術
    2. 腹腔鏡下副腎摘除術
    3. 腹腔鏡下腎部分切除術 (阻血下実質縫合法,阻血下実質非縫合法,無阻血下実質非縫合法)
    4. 腹腔鏡下腎盂形成術
    5. 腹腔鏡下前立腺切除術
    6. 腹腔鏡下膀胱前摘除術
  2. 止血材料について
    1. 止血材料の分類,種類
    2. 実際の止血材料の使用について
  3. 止血装置について
    1. 電気メスでの凝固
    2. ソフト凝固
  4. クリップ
    1. 金属クリップ
    2. ヘモロック
    3. ラプラタイ
  5. 縫合について
    1. 縫合材料
    2. 縫合法の実際
  6. 現状の問題点と,止血材の将来像について

第4部. 事例から学ぶ止血材開発の課題と展望

(2016年12月5日 15:45~17:15)

新規外科用接着剤を基礎から応用を把握し、その将来性を見極める

  1. 理想的外科用接着剤としての必要条件
  2. 国内外における外科用接着剤の市場
  3. 国内外における外科用接着剤の現状
    1. 外科用接着剤の用途
    2. 非吸収性止血剤
    3. 吸収性止血剤
  4. 食品添加物からなる新規外科用接着剤
    1. 新規外科用接着剤の物性
    2. 新規外科用接着剤の分解機構
  5. 新規外科用接着剤の用途
    1. 心臓血管外科分野での応用
    2. 呼吸器外科分野での応用
    3. 泌尿器外科分野での応用
  6. 消化器内科領域で用いられる新規外科用止血剤
    1. 内視鏡用新規外科用止血剤の物性
    2. 内視鏡用新規外科用止血剤の動物実験

第5部. コラーゲンの構造および性質と止血材への応用

(2016年12月6日 10:00~11:30)

  1. コラーゲン概論
    • 生体内でのコラーゲン
    • コラーゲンの可溶化
    • ゼラチンおよびコラーゲンペプチド
  2. 医療分野におけるコラーゲン
    • 安全性
    • 応用分野
  3. 止血材への応用
  4. 課題と展望 など

第6部. 止血材および関連技術に関する国内外特許動向からみた止血材開発のヒント

(2016年12月6日 11:45~13:15)

特許事務所で仕事をしていると、もし自分が開発者側であったら〇〇したのに、と歯がゆく思うことがよくあります。本講演では、その歯がゆさに沿って、製品開発や特許取得の参考となる点をお伝えします。

  1. 医薬材料を中心とした特許制度の基本
    1. 基本的な特許法の考え方
    2. 医薬材料独特の特許制度の解説
    3. 主要国の特許制度
  2. 止血剤及び関連技術に関する特許検索
    1. 特許検索の方法
    2. 先行技術文献の探し方
  3. サーチした文献の解析のポイント
    1. サーチした文献のどの部分に着目すべきか?
    2. 審査書類情報の活用について
      1. 拒絶理由通知書の読みどころ
      2. 意見書まで読むべきか?
  4. 特許事務所からの視点
    1. 文献サーチはどの段階ですべきか?
    2. 先行技術に対する比較例の重要性
    3. 米国出願人の、拒絶理由対応時の対応について

第7部. 整形外科領域における内視鏡手術の実際と止血材ニーズ

(2016年12月6日 14:00~15:30)

第8部. 婦人科外科からみた内視鏡手術の実際と止血材ニーズ

(2016年12月6日 15:45~17:15)

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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