本セミナーでは、エネルギー管理規格・ISO50001の基礎から解説し、策定の経緯、規格と類似規格・法制度との関連、国際動向、今後の方向性について解説いたします。
化石資源消費の増大に伴う二酸化炭素の大量排出が主要因とされる「地球温暖化」をはじめとする「気候変動」の顕在化が、世界の共通認識として捕らえられている。いわゆる温暖化問題と密接に関連するエネルギー消費に関しては、これまでも環境管理規格の中で環境側面の一つとして取り扱われてきた。 今般、エネルギー利用の効率向上に特化して推進することを目指したエネルギーマネージメント規格 (ISO50001) が発行される運びとなった。資源量の限界と相まって環境にも制約のかかる現代において、我が国の持つ数十年の省エネルギー技術開発、普及、展開の経験を生かし、新たな規格との共存共栄が図られることが望まれる。 今回の規格策定の経緯、本規格と他の類似規格および法制度との関連について概観し、今後の展開の方向性について述べる。