無機材料と有機材料のナノ分散で得られる有機無機ハイブリッドには、様々な機能性の発現が期待されている。例えば、低屈折率から高屈折率までの屈折率制御された光学材料は、表示デバイスや反射防止膜などに不可欠である。
屈折率制御された有機無機ハイブリッドには、シリカ、ジルコニアやチタニアなどのナノ粒子分散型ハイブリッドが有効であるが、有機ポリマーとナノ粒子の界面制御が必要である。
本講演では、無機酸化物ナノ粒子の表面処理に基づく界面制御技術とそれらを駆使した有機無機ハイブリッドの作製とそれらの材料物性について紹介する。
- 有機無機ハイブリッドの概説
- 有機無機ハイブリッドの特徴と材料特性
- ハイブリッド作製における界面制御技術の重要性
- ゾルゲル反応可能なブロック共重合体を用いた有機無機ハイブリッド材料の作製
- ゾルゲル – 2元架橋反応による有機無機ハイブリッド材料の作製
- ランダム型ポリシルセスキオキサンを用いたハイブリッド材料の作製
- シリカナノ粒子間のナノ空隙を応用した低屈率ハイブリッド薄膜の作製
- ジルコニアナノ粒子分散体の作製とハイブリッド材料への応用
- 2段階法によるジルコニアナノ粒子分散体の調製
- デュアルサイト型シランカップリング剤によるジルコニアナノ粒子分散体の調製
- ジルコニアナノ粒子を含んだ光架橋アクリルハイブリッド薄膜の屈折率制御
- チタニアナノ粒子分散体の調製と高屈折率ハイブリッド薄膜への応用
- 総括