本セミナーでは、CFRPの寿命予測について基礎から解説し、母材である樹脂の粘弾性特性、経時変化などの対策について、事例を交えて解説いたします。
(2016年12月14日 10:30〜14:15)
炭素繊維、ケブラー繊維、ガラス繊維等の繊維を強化材とした繊維強化プラスチック (FRP) は、各種繊維を母材である樹脂で固めたものです。各種繊維自体には極端な時間及び温度依存性は無く、繊維強化プラスチックの力学的挙動は、母材である樹脂の粘弾性特性に支配されます。従って、FRPの力学的挙動を把握するには、母材の粘弾性特性を理解する必要があります。 粘弾性特性は、力と変形の比例定数でこれが時間や温度によって変化する挙動です。FRPの母材となる樹脂の粘弾性特性及び粘弾性特性に成立する時間 – 温度換算則を理解することで、FRPの強度や変形の時間及び温度に伴う挙動のみならずそれらの変化割合の長期予測が可能となります。 ここでは、FRPの母材である樹脂の粘弾性特性並びに時間 – 温度換算則の基礎概念を説明すると共に、これらの特性を用いた炭素繊維強化プラスチック (CFRP) の強度・変形の経時的な変化を予測する手法を平易に解説します。
(2016年12月14日 14:30〜16:30)