ロボットによる手術の研究の歴史は長いが本格的に臨床応用されたのは米国で2000年からで、その後、世界中に爆発的に広がり現在、本邦でも200台以上が稼働し米国に次ぐ世界第2位のロボット手術国となった。 3D画像を10倍に拡大し360度動く手指の様な鉗子の使用により微細で正確な手術を可能とし、その結果として出血の少ない、種々の機能を温存できる低侵襲の手術が可能となった。 高価格や触覚の欠如を除けば、ほぼ理想的で堅牢な機器であり今後も多疾患に応用・利用されるであろう。
(2016年12月12日 13:30〜15:00)
『新たなイノベーションを生み出すには異分野融合が欠かせないものとなりつつあります。中でも医工連携による手術支援ロボットシステムや遠隔操作に関する医療機器開発はわが国の社会ニーズに応えるために極めて重要です。一方で、医療機器開発は、研究フェーズから実用化に至るまでの障壁である死の谷が特に深い分野でもあります。 本研究室ではこれまで、外科医と連携しながら手術支援ロボットシステムの研究開発を行っていますが、大学の研究で終わらせるのではなく実社会に役立てるために、大学発ベンチャーを起業し実用化への取り組みを行っています。 本セミナーでは、手術支援ロボットのこれまでの研究開発事例と最近の新たな取り組みを紹介します。
(2016年12月12日 15:30〜17:00)
本格的に臨床応用されてから既に15年以上が経過したロボット支援手術がについて、その利点・欠点・最近の動向を解説する