成形技術とは樹脂の知識を含めた成形品設計技術、金型設計・製作技術、成形機及び周辺機器を知り、それを道具として使い切る成形条件設定技術を含めたト – タル的な生産技術といえる。
しかし、これら全てを知ることは至難の業である。
そこで、
- (1) 樹脂の知識を含めた成形品設計技術、金型設計・製作技術、成形機及び周辺機器の基本的なことを理解すると同時に、成形不良を解決するための取り組み方を知る。
- (2) 成形の基本的なことを理解し、成形不良の発生原因となる不良のメカニズムを理解して対策にあたる。
- (3) 射出成形のネックともいえる成形時の温度変動や金型内の樹脂充填挙動を知り、成形材料の成型特性が、それにどう係わっているのか。
- (4) 不良発生のメカニズムを知った上で、成形品設計技術、金型設計に如何に生かしていくか。
- (5) 22項目に分類される『成形不良』の発生メカニズムからその発生原因とその対策を考える。
以上の内容を踏まえて、基礎から解説いたします。
- 成形技術とは
- 樹脂や成形品設計、金型設計・製作技術、成形機及び周辺機器、条件設定技術のトータル的な生産技術と言われる理由
- 事例 (樹脂特性を考慮し生産性や無人化をめざした全自動システム事例等)
- 成形不良はどの時点から発生するのか
- 成形不良を解決するための取り組み方
- 樹脂の基本的な特性を知る
- 結晶性樹脂と非晶性樹脂の基本的相違
- 結晶性樹脂の結晶化度と物性の関係
- 融解潜熱とは
- 材料特性 (結晶性、非晶性の違い) が成型品の強度、寸法にどのように関係するのかまた成形条件とどのように関連しているのか
- 成形品設計の基本的な原則 (安く、早く、量産のために) を知る
- 金型設計の基本を知る
- ゲートデザイン
- ランナーシステム
- 冷却システム
- ガスベントほか
- 射出成形法の原理としくみを知る
- 射出工程
- 射出充填工程での型内樹脂充填挙動
- 射出充填圧力と保填圧力と金型内樹脂圧力との関係
- 可塑化工程
- インラインスクリュ式における可塑化計量時の温度ムラ
- 可塑化計量時の温度ムラの要因とその対策
- 逆流防止弁の構造とその役割
- 冷却工程
- 成形条件出しの基本を知る
- 射出プログラム制御
- ゲートシール時間
- 成形不良に対する見方、考え方
- 項目に分類される成形不良の発生メカニズムからその対策を考察する