調光材料の設計、スイッチ制御、応用、省エネ性評価

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プログラム

第1部 有機光スイッチ化合物は何に使えるだろうか

(2016年12月15日 10:15〜11:45)

 光で可逆的に構造・物性を変化させる有機フォトクロミック化合物 (有機光スイッチ化合物) は、自動調光サングラスに使われており、全世界で生産されるプラスチックレンズの10%程度を占めていて、さらに増加中である。それ以外にどのようなことに使えるだろうか。  最近演者らが行った様々な興味ある研究成果をお話しするので、そこから新たな応用の可能性を見つけて下さることを期待しています。

  1. フォトクロミズムとは
  2. フォトクロミズムによる光透過性の制御
    1. フィルムの性質による反応速度制御
    2. 溶液における懸濁・溶解の光制御
  3. 二つのフォトクロミック化合物を組み合わせたシステム
    1. 第1のフォトクロミズムによる第2のフォトクロミック化合物の吸収帯制御
    2. 第1のフォトクロミズムによる第2のフォトクロミック化合物の反応性オンオフ
  4. フォトクロミズムによる蛍光発光制御
  5. 高立体選択的フォトクロミズム
    1. 分子内制御
    2. 分子の外部環境による制御

第2部 エレクトロクロミズムのメカニズムと材料・調光窓などへの応用展開

(2016年12月15日 12:45〜14:15)

 震災以降の電力使用量削減の方向性も含め、近年、省エネルギー技術に大きな関心が集まっている。  エレクトロクロミズムと呼ばれる可逆的な電気化学発消色挙動は、省エネルギー性が期待されるエネルギーの出入りを制御できる調光窓や紙と電子媒体の長所を兼ね備えた表示素子 (カラー電子ペーパー) などに応用できる技術として近年その価値が再燃しつつある。  電気化学 (電子移動・イオン伝導や材料) の「基礎」から調光窓などへの「応用」に至るまで解説する。

  1. 省エネルギー型技術における電気化学
  2. 電極反応と表示素子
    1. 電極反応
    2. 電極反応を利用した表示素子
  3. エレクトロクロミズムの現況
    1. エレクトロクロミズムの特徴
    2. エレクトロクロミック材料と応用
  4. 有機エレクトロクロミック材料とカラー化
    1. 構成材料の検討
    2. 積層型カラー表示素子
  5. エレクトロデポジション (電解析出) と調光応用
    1. エレクトロクロミズムとしてのエレクトロデポジション
    2. 調光技術としての応用
    3. 鏡→透明→黒 調光自在の省エネ窓の試作
  6. 反射/発光型デュアルモード表示
    1. 安価簡便技術な電気化学発光と交流駆動
    2. 電気化学デュアルモード表示素子
    3. フレキシブル電子ペーパーについて

第3部 調光ミラーガラスの特性と スマートウインドウへの応用

(2016年12月15日 14:30〜16:30)

 ビルや自動車、乗り物における冷暖房負荷を大きく低減できる材料として、窓ガラス自身で日射を直接制御するスマートウインドウが注目を集めている。  様々な種類のスマートウインドウについて概説すると共に、透明から鏡に変化することでより大きな省エネルギー効果を持つ調光ミラーガラスについて、その原理及び開発の現状を詳しく紹介する。

  1. はじめに
  2. スマートウインドウ技術とは
    1. 窓におけるエネルギーの出入り
    2. 窓の省エネルギー性能
    3. 省エネルギー性能の評価
    4. 様々な調光ガラス
  3. スマートウインドウ技術の特徴、現状と課題
    1. エレクトロクロミック・ウインドウ
    2. サーモクロミック・ウインドウ
    3. サーモトロピック・ウインドウ
    4. ガスクロミック・ウインドウ
  4. 調光ミラーデバイスの特徴と開発動向
    1. 調光ミラーとは
    2. 調光ミラー薄膜の作製と評価
    3. ガスクロミック調光ミラー
    4. エレクトロクロミック調光ミラー
    5. 耐久性の向上
  5. 様々な応用可能性
    1. 建物用ガラスへの応用
    2. 自動車ガラスへの応用
    3. 水素センサへの応用
    4. その他のデバイスへの応用
  6. 課題、今後の展開

会場

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141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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