Tダイ法によるフィルムシート成形技術 スキルアップセミナー

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会場 開催

本セミナーはフィルム成形のセミナーを2テーマセットにしたコースです。
セット受講で特別割引にてご受講いただけます。
通常受講料 : 94,500円 → 割引受講料 78,750円

日時

開催予定

プログラム

2011年4月21日「Tダイ法によるフィルムシート成形の必須技術」

  1. はじめに
    1. K2010プレスニュースから
    2. フィルムシートの現状と将来展望 (簡易セミナー受講記)
  2. フィルム成形概要編
    1. フィルム成形プロセスに係る要因
    2. フィルムの押出成形上のキーポイント
    3. 成形加工に係わるプラスチックの三大特性
  3. 押出機スクリュに関する知識と技術編
    1. K2010/スクリュ技術の動向
    2. 固体輸送・メルト輸送の原理と押出量の近似計算式
    3. ソリッドベッドのブレークアップ現象
    4. バリヤ型スクリュの効果
    5. バリヤ型スクリュのバリエーション
    6. ミキシングエレメント
    7. ベント式押出機第二ステージの特性
      シミュレーションプログラムのデモンストレーション
    8. 最新のCAEソフト
  4. 付帯機器編
    1. ギヤポンプ (アシスト型押出機)
    2. スクリーンチェンジャーとポリマフィルター
      K2010/スクリーンチェンジャーとポリマーフィルターの代表例
    3. Tダイ流路と共押出成形用機器のあらまし
  5. 引取プロセス編
    1. K2010/各社の成形ライン
      • Reifenhauser
      • Kuhne
      • PLAMEX
      • union
    2. 成形ロール関連技術
    3. メルトバンクセンサー
  6. 厚さプロファイル制御システム編
    1. 走査式厚さ計
    2. 自動Tダイ
    3. 制御方法および装置
      シミュレーションプログラムのデモンストレーション
  7. 成形不良対策技術編
    1. エッジビードの発生原因と対策
    2. 成形不良対策の定石

2011年4月22日「Tダイ、共押出用機器と不良対策技術」

  1. はじめに
    1. Tダイ関連技術の動向
      • Reifenhauser
      • Kuhne
      • PLAMEX
      • union
  2. ポリマーメルトの性質編
    1. プラスチックの熱的な性質
    2. ポリマーメルトの流動特性
    3. 指数則流体、指数則流体に関する練習問題
    4. ポリマーメルトの粘性流れの特徴 (まとめ)
    5. 代表的ポリマーの転移点と流れ指数
  3. 代表的流路での状態量の解析編
    1. 簡易解析の手順と実際 – (例) 円管/指数則流体 -
    2. 代表的流路での状態量の計算式 (せん断状態量重視!)
    3. 粘性流れでの解析用プログラム シミュレーションプログラムのデモンストレーション
  4. Tダイ最適流路の設計計算式編
    1. Tダイ流路の設計・評価のポイント
    2. 粘性抵抗理論の基礎
    3. Tダイの最適流路の設計計算式の導入
    4. 均等流路を叶えるマニフォールド径の計算式の導入
  5. 共押出用機器流路編
    1. なぜ共押出成形は可能か?
    2. フィードブロック法とマルチマニフォールド法の比較
    3. 多層流れに関する解析の基礎
    4. 解析のプロセス/二種二層・対照二種三層モデルの場合
    5. 多層流れに関するシミュレーションプログラムの概要
    6. PRM (超多層フィルム) の製法
  6. Tダイ、共押出成形での不良対策編
    1. 共押出等での不良対策に関するキーワード
    2. メルトフラクチャーに関するトラブルシューティング
    3. 共押出多層流れでの不安定現象
    4. 温度制御の重要性と最適PID定数の算定
      シミュレーションプログラムのデモンストレーション
  7. 自動Tダイ技術編
    1. 自動Tダイの歴史
    2. 主要自動Tダイの概略比較
  8. その他、まとめ編
    1. Tダイ、自動Tダイ用チェック表
    2. Tダイメーカのあらまし
    3. 私の推薦図書 参考文献

会場

東京流通センター
143-0006 東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

受講料

趣旨

 Tダイ法によるフィルムシートの成形・設備に携わる技術者が習得・スキルアップする必要がある主なテーマとして、 以下が挙げられる。

  1. プラスチックの三大特性 (摩擦、熱、粘性流れ)
  2. スクリュ圧縮部で生じるソリッドベッドのブレークアップ現象と
    対策としてのバリヤ型スクリュ
  3. ベント式押出機第二ステージでのサージングの減衰能
  4. ギヤポンプの功罪と有効利用法
  5. Tダイ最適流路の設計理論
  6. 共押出成形
  7. 引取プロセス全般
  8. フィルムの厚さプロファイルの計測制御
  9. 押出機・ダイ等の温度制御
  10. 成形不良対策等

 フィルム成形での品質と生産性の鍵を握るのは押出機スクリュとTダイ流路である。Tダイから成形ロールへの均質・均等・安定なメルトを供給できなければ、良好なフィルム生産は不可能になる。  2011年4月21日「Tダイ法によるフィルムシート成形の必須技術」のメインテーマはスクリュ技術、2011年4月22日「Tダイ、共押出用機器と不良対策技術」はTダイ流路である。  本セミナーでは、フィルム成形に係る基本的な技術を、「対因療法」と「対症療法」の両面から、わかりやすく解説する。「対因療法」に属するものがスクリュやTダイ流路等の設計の最適化、「対症療法」に属するものが制御システムの高性能化と成形不良対策ノウハウである。  “幅広く” を意識しながら、キーポイントについては、できる限り深く掘り下げて述べることにする。合わせて、K2010の最新情報を紹介する。

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