技術ロードマップを使うマネジメントでは、ステージゲート方式による進捗管理が行われるが、ロードマップ絶対主義的な運営を理想とみなしてしまっていないだろうか。
技術ロードマップの本来の機能は「意思疎通」であり、その基本を忘れずに、かつ、日本の習慣とも整合するようなマネジメントを目指すためのヒントを提供したいと考えています。その他、他社のロードマップを予測する視点、規格や規制と整合したロードマップ作成のためのポイントやオープンイノベーションに向けた社外連携プロジェクトへの注意点などにも触れます。
- ロードマップは意思疎通ツールであるという意識共有
- 情報共有のプラットフォーム
- ポートフォリオは差別化のために
- 目的別の使い分け
- 戦略型ロードマップ
- 広報型ロードマップ
- 戦術型ロードマップ
- エントリーマーケットの探索
- プロジェクト撤退の意思決定・説得材料として重要
- ロードマップ利用に伴うデメリットの回避
- 公的ロードマップをどう捉えるか
- 経済産業省技術戦略マップについて
- 欧州や米国の例との比較
- 他社のロードマップを推定しようとする視点を持つ
- 社会システムとの整合性は考慮されているか
- 規制適正化や標準化戦略をロードマップに組み込むための参考実例
- 熱交換型換気扇の例
- 発明、特許化、業界標準、JIS化の時系列
- 社会システムによる普及のバックアップ効果
- 規格の付属書を戦略的に利用
- 太陽光発電の例
- 規制適正化によって市場化が可能になった事例
- 事業者、消費者のそれぞれの視点から見た規制適正化の必要性
- 政府機関の行動原理を理解しておこう
- 経済産業省における政策選定プロセスの例
- 規制適正化プロセスの課題 (政策側、企業側)
- オープンイノベーション
- ナショナルプロジェクトは利用した方が得
- 公的研究機関の実情
- 共同研究に向く研究者の見分け方
- 日本型の強みを常に意識する習慣
- 忍耐力を利用するシナリオを探せ
- 自前主義を好循環させる工夫を考えよ
- 質疑応答