第1部 今後の自動車と高分子材料への期待
(2016年12月15日 12:30〜14:30)
地球温暖化を防ぐ方策としてハイブリッドや電気自動車のような次世代車が注目されている。そして燃料電池車も登場し期待を膨らませている。一方軽量化の観点からCFRPへの期待も大きい。これら高分子材料は次世代車には新しい機能の発揮するチャンスでもある。
この観点から今後の次世代車に使用される高分子材料の貢献についての現状と期待についてまとめる。また、エネルギー効率という観点から次世代車について考察する。
- 自動車を取り巻く環境とニーズの変化
- 自動車に使われるプラスチックの変遷
- 自動車と環境問題とのかかわり
- 温暖化防止への自動車の取り組む方向
- 日本と欧州の温暖化防止に向けた対応
- 次世代車の現状と特徴
- 次世代車に対する高分子材料の課題
- リチウムイオン電池と高分子材料
- モータ、インバータでの高分子への期待
- プラスチックによる軽量化
- プラスチックによる軽量化効果
- 素材による軽量化
- 統合化、一体化による軽量化
- CFRPによる軽量化
- 接着による軽量化
- 今後の次世代車の普及は
- 燃料の動向
- 次世代車のエネルギー効率は
- 燃料電池車の課題
- 今後の自動車、今後の自動車
- まとめ
第2部 CFRPを用いた自動車軽量化技術動向と今後の展望
(2016年12月15日 14:40〜16:30)
CFRP (Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維強化プラスチック) の一般的特徴を理解いただき、自動車でなぜ今軽量化が叫ばれているのか、なぜCFRPが注目されるのかを考察する。
そうした背景の中、今後拡大が予想される自動車への採用について、その現状を整理し、自動車におけるCFRPの意味は何なのかを理解していただく。
一方、課題を深堀し、今後着目すべきポイントを様々な角度から解析してみたい。また、他の軽量材料についても触れてみたい。
- CFRPとは
- CF (炭素繊維) の特徴
- P (樹脂) の特徴
- CFRP (炭素繊維強化樹脂) の特徴
- 自動車へのCFRPの適用の現状、研究開発の動向と展望
- CFRPの現状開発例 (自動車以外)
- 自動車用CFRP開発例
- 使用量 (構成材料比較)
- 用途と特徴
- トヨタの開発例
- 欧州の最近の開発例
- 採用目的とその変化
- 自動車とCFRP、今後の課題、将来展望
- ポピュラー化の必要性
- 技術開発
- 現状技術の定着、継続、改良
- 更なる量産化技術開発への挑戦
- LCA (ライフサイクルアセスメント) 改善技術
- 熱可塑CFRP
- リサイクル
- バイオFRP (BFRP)
- ムリ無駄むらのない設計、工法
- 後工程 (組み立て、塗装等) を含めた効率化
- 産官学 (民) の連携
- 一考え (材料、成形法、設計、ビジネスモデル)
- 熱硬化樹脂系 or 熱可塑樹脂系?
- プレス成形 or 注入成形?
- マルチマテリアル設計?
- サプライチェーン?
- CFRPから学ぶ次の材料研究