2018年に放送開始が予定されている8kスーパーハイビジョンの規格では、色表現の範囲が非常に広くなり、これを実現するための“量子ドット”が注目を集めています。量子ドットとは何者でしょう。LCDの救世主となるのか、有機ELとは競合するのでしょうか? 本講義では、蛍光体として応用されるコロイド量子ドットの構造、原理、作製方法を紹介し、液晶や有機ELディスプレイ、照明への応用方法を解説します。また現状の量子ドットの大きな問題点であるカドミウムを使わない量子ドットの開発状況、量子ドットLEDの現状、量子ドットを棒状にした量子ロッドのユニークな特徴についても紹介します。