潤滑油添加剤の種類、作用機構と分離分析方法の実際および燃料油・潤滑油・グリースの汚染・劣化診断技術

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第1部 潤滑油添加剤基礎講座 添加剤の分離・分析方法

(2016年11月22日 10:30〜12:45)

 産業、工業の発展に伴って各種機械に使用される潤滑油は多岐にわたり、また、要求される性能は年々厳しくなってきている。潤滑油を厳正に選び、正しく使用することにより、工場の省エネルギー効果が増大し、利益向上につながる。また、機械装置の進歩に応じて、新しい潤滑剤の開発も重要である。  このような観点から、鉱油系潤滑剤の作り方、種類、組成、機能を熟知することは重要であり、また、潤滑油の品質、寿命を左右する添加剤の化学構造と作用機構を学習することは大いに意義がある。さらに、潤滑油の市場調査、製造工程管理、競争他社品の解明や新製品の開発のため潤滑油と添加剤の分離・分析法を体得することはきわめて大切である。  本セミナーでは、初歩的な入門講座から始まって、暫時専門的な知識に至るまで易しく解説し、特に分析については具体的な手法を解説して、実践に役立つ内容とした。

  1. 潤滑油添加剤の化学構造と作用機構
    1. 酸化防止剤
    2. 粘度指数向上剤
    3. 流動点降下剤
    4. 清浄分散剤
    5. 腐食防止剤
    6. さび止め剤
    7. 極圧添加剤
    8. 油性向上剤
    9. 消泡剤
    10. 乳化剤
    11. 摩擦調整剤
    12. 防かび剤 (エマルション用)
    13. 抗乳化剤
  2. 潤滑油および添加剤の分離、分析方法
    1. 潤滑油の系統的分離分析法
    2. 潤滑油基油の成分分析法
    3. n-d-M法による環分析
    4. 液体クロマトグラィ -
    5. 迅速微量クロマトグラフ分析法
    6. 添加剤の分離法
    7. ゴム膜透析
    8. 液体クロマトグラフィー
    9. イオン交換クロマトグラフィー
    10. 薄層クロマトグラフィー
    11. 高速液体クロマトグラフィー
    12. 潤滑油無機成分の化学分析および機器分析
    13. 化学分析法
    14. 蛍光X線分析法
    15. X線回折法
    16. 原子吸光分析法
    17. プラズマ発光分析
    18. 潤滑油有機成分の機器分析法
    19. 赤外線吸収スペクトル分析
    20. 紫外線吸収スペクトル分析
    21. 核磁気共鳴スペクトル分析
    22. 質量スペクトル分析
  3. 潤滑油商品の研究開発における分離・分析方法の重要性
    1. 高性能電気絶縁油の開発
    2. 高粘度指数作動油の開発
    3. 高塩基性舶用シリンダ油の開発
    4. 潤滑油流動点降下剤の新合成法の開発

第2部 燃料油・潤滑油・グリースの汚染・劣化診断

(2016年11月22日 13:30〜16:00)

 ものはいつかは汚れ、傷んで使えなくなります。同様に、原油から作られる燃料油・潤滑油・グリースなどの炭化水素も例外なく汚染され、劣化し、使い物にならなくなります。  ここでは三者の汚染・劣化のメカニズムや影響及び診断方法などをやさしく解説し、これらのある時点での状態がわかり、継続使用できるのかどうかの判断の一助になれば幸いと考えます。  汚染の診断方法にフェログラフ分析を、また、劣化の診断方法に赤外線吸収スペクトルを取り上げ解説します。

  1. 燃料油・潤滑油・グリースの成り立ち (比較図表)
    1. 製造方法
    2. 成分組成
    3. 添加剤の種類
  2. 汚染・劣化のメカニズム
    1. 汚染のメカニズム
      1. 汚染物の発生源と種類
      2. 汚染状態の測定方法と特徴
    2. 劣化のメカニズム
      1. 劣化物の発生源と種類
      2. 劣化状態の測定方法及と特徴
  3. 汚染・劣化の影響と診断
    1. 汚染の影響
    2. 汚染の診断 (フェログラフ分析による)
      1. 原理と機能
      2. 診断方法
    3. 劣化の影響
    4. 劣化の診断 (赤外線吸収スペクトルによる)
      1. 原理と機能
      2. 診断方法
  4. おわりに

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