本セミナーでは、自動車、家電等など至るところで用いられるプラスチック製品の安全率を設定する際に必要な知識を解説いたします。
安全率 (安全係数) とは材料の破壊強度を許容応力で除した値であるので、安全率を高く設計するほど製品の信頼性は向上する。しかし、プラスチック材料では許容応力設定に関する考え方が体系化されていないので、安全率そのものが明確でないことが多い。その理由は、プラスチックは粘弾性挙動を示すこと、負荷応力の種類によって変化すること、環境劣化すること、成形条件によっても変化することなどが複雑に関係するからである。 本講では、プラスチックの安全率に影響する諸要因について解説し、講師の体験を基にして安全率または許容応力を決める考え方を解説する。