アクリル樹脂を中心とするアクリル系ポリマーは、その優れた耐候性、透明性および表面光沢などの特性により、車両部材、光学部材、土木・建築部材、塗料用樹脂などの分野で幅広く使用されている。
まず、このアクリル系ポリマーについて、その原料であるモノマーの合成、工業的ポリマー製造法を説明し、具体的製品例を紹介することで理解を深める。また、アクリル系ポリマーを活用するにあたり、理解しておくべき性能・特性を他樹脂との比較において解説する。
その際、劣っている性質 (技術的課題) 及びその解決の方向性についても解説する。また、新しい機能付与など構造制御重合によるアクリル系ポリマーの分子設計の現状について概説する。
- アクリル系ポリマーの特徴
- アクリル系ポリマーとは
- アクリル系ポリマーの歴史
- アクリル系モノマーの合成方法
- メタクリル酸メチル (MMA) の工業的製造方法
- 各種メタクリレートモノマーとそのポリマーの特性
- アクリル系ポリマーの工業的製造法
- 知っておきたい重合の基礎
- 各種工業的製造法
- 実用製品例
- 成形材料
- シート
- フィルム
- 樹脂添加剤
- 塗料用樹脂
- UV硬化樹脂
- 土木部材
- 光学部材など
- アクリル系ポリマーの特性
- 他の透明樹脂との特性比較
- アクリル系ポリマーの特性から見た課題
- アクリル系ポリマーの高性能化
- 改良方法
- 性能・機能の改良
- アクリル系ポリマーの分子設計
- 構造制御重合の基礎
- 分子量制御、立体規則性制御
- ブロック・グラフトポリマーとその応用