本セミナーでは、質感の中でも光沢にクローズアップし、光沢を制御するにはどのような物理的因子に注意すべきなのか、人間の脳はどのように光沢を知覚しているのか、基礎から計測・評価の実践までを詳解いたします。
(2016年11月21日 13:00〜14:00)
市場にある製品全般について言えることであるが、求められる機能を持つことは当然として、競合する製品との差別化のために、高い質感が要求されている。 例えば、バスタブや洗面台では、見た目の質感を高めるために半透明な人工大理石が用いられる。車のボディーについても、透過性をもつ薄い層を積層するなどして、光沢や深みといった質感が与えられている。 本講演では、光沢計測の実際とその限界について述べるとともに、半透明材料の質感の一つと言える透明感について、それをもたらす因子と、それが与える影響を定量化する試みを紹介する。
(2016年11月21日 14:15〜15:45)
光沢をはじめとする物の質感は私達の知覚世界を豊かにしてくれる。また、商業製品の価値に対して大きな影響を与える。一体私たち人間はどのようにして質感を知覚しているのであろうか。 本講演の前半では、人間がどのようにして光沢を知覚しているのか、そして、どのようにすれば映像において光沢をより効果的に表現できるのかご紹介する。 講演後半では、光沢がどのようにして脳内で処理されているのか、また、脳活動計測に基づいて質感を評価する技術を確立するためにはどのような課題が残っているのかについて述べる。