フレキシブル有機デバイス材料のバリア性とその評価技術

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本セミナーでは、どのように測定を行えばフレキシブル有機デバイス材料のバリア性能を正しく評価できるのかバリアの構造、種類、透過メカニズムなど基礎からわかりやすく解説いたします。

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プログラム

有機デバイスにとっては極微量の水蒸気が劣化要因となる。よって、フレキシブルデバイスの寿命を予測するためにはバリアフィルムや接着材等、封止材料の水蒸気バリア性を定量評価する必要がある。しかし、ハイバリア (例えば水蒸気透過度で10-3 gm-2day-1以下) の測定では、同一試料であっても装置や手法の違いにより測定値が異なることがある等の課題が挙げられる。  上記課題解決のために、独自の参照試料による水蒸気透過度測定プロセスの検証、複数のバリア性評価装置での水蒸気透過度比較等を実施した。本セミナーでは、検証結果より得られたバリア性評価技術の信頼性向上につながる知見を紹介する。これらの知見によりバリア性評価技術が封止材料の開発、選定の一助となることを目的とする。

  1. バリア性評価の必要性
    1. 水蒸気透過度と有機EL素子の劣化
    2. 有機EL素子の劣化メカニズムの解析
  2. バリア性評価の基礎
    1. ガス透過度 (WVTR、OTR) の定義
    2. ガス透過の物理法則、物性値
    3. 透過曲線、遅れ時間
  3. バリアフィルム
    1. バリアフィルムの構造、種類
    2. バリアフィルムの作製方法
    3. バリアフィルムのガス透過メカニズム
  4. バリア性評価装置
    1. バリア性評価装置の構成
      1. 透過ユニットの分類
      2. 検出器の種類と原理
    2. 測定プロセス
      1. 試料の前準備
      2. 試料の取付方法
      3. 透過に関与しないガスの検出
      4. ガス添加方法
      5. ガス透過挙動
      6. 定常状態判定
      7. ガス透過度算出
  5. バリア性評価の課題
    1. 測定値のばらつき
      1. バリアフィルムの個体差
      2. 測定プロセスの不統一
  6. 標準測定プロセスの構築
    1. 参照試料の必要性
      1. 参照試料に必要とされる性能
      2. 参照試料の例
    2. 測定プロセスの検証
      1. 測定プロセスの差異による測定値の変動
      2. 装置間比較による検証
    3. 装置校正方法
  7. ハイバリアフィルム測定の課題
    1. 測定時間の考察
    2. 有機EL素子構成の検討
    3. 酸素透過度 (OTR) 測定
  8. 接着剤の水蒸気透過度測定
    1. デバイス構造を考慮した測定方法
    2. 有機EL素子劣化の予測
  9. 国際標準化

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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