~企業は、どのようなテーマ・どのような効果に狙いを定め、研究開発機能の国内回帰を目指しているのか~
(2016年11月29日 11:00〜12:30)
近年、研究開発投資の国内回帰の動きが活発化している。これまでは、新興国需要の高まりをうけ新興国のニーズを取り込むための研究開発機関を海外に設置する動きが目立っていたが、日経新聞の調査によれば『4社に1社が2016年度以降に国内の拠点を「新設、増強、あるいは拡充」する』と回答している※1。 本講演では各企業が、どのような研究開発テーマ・どのような効果に狙いを定め、研究開発機能の国内回帰を目指しているのか、各社事例を基に、そもそも研究所が本来果たすべき役割 (競争優位の維持・獲得、全社共通の基盤技術の開発、新規事業開発など) と照らし合わせながら分析する。
※1:日経新聞電子版 2016/8/13から引用。
~仙川キユーポートにおける研究運営と仕組み~
(2016年11月29日 13:15〜14:45)
キユーピー株式会社は3年後の2019年に創立100周年を迎える。この100年の間に日本人の食生活は大きな変化を遂げ、近年世界各国に和食の価値が認められるようになった。 その発展にわが社も少ながらず影響を与え、リノベーションを繰り返してきた。 次の100年に向けて、さらにお客様に支持される商品やサービスを提供するために、いかにお客様の声なき声を具現化し、それを届けるまでのビジネスモデルを築けるよう、研究開発人材の育成と組織体制つくりを行ってきた。その一部をご紹介したい。
(2016年11月29日 15:00〜16:30)
イノベーションが発現するときには、異種情報や異種技術の結合がなされる時である。したがって研究所内あるいは社外との情報や技術の交換が非常に重要となる。 研究所の技術員がそれぞれ自己の研究分野において保有している技術や情報が、他の技術員の持つ得意分野や情報とが結合するときにはイノベーションがもたらされる可能性がある。 クローズドあるいはオープンイノベーションにかかわらず、新規・異種の情報や技術を交換し、シェアすることが新規プロジェクトを生み出す原動力となる。 社内であれ社外からであれ、新規技術を共有化することに意義がある。 本講演では、グローバルイノベーション企業の例をとって具体例を詳説する。